「螺旋宮」安東能明著

公開日: 更新日:

 高代と妻の年恵は、政府系財団とゼネコンが建設したマンションを破格の代金で購入。購入の条件として、夫婦は敷地の地下深くに設けられた施設で1カ月間過ごす。将来、地下に医療施設を造るための実験らしい。不妊に悩んでいた年恵が、以前の体験者がその後、子宝に恵まれたと聞き自ら進んで応募したのだ。

 1カ月後、地下から出てマンションで暮らし始めた年恵が懐妊。一方の高代は、地下室で見たビデオに映っていた島岡がマンションで飛び降り自殺したことを知る。ビデオでは地下生活を経験した島岡ら3夫婦が赤ん坊を抱いてその喜びを語っていた。しかし、高代は3家族の子ども全員がその後、突然死したことを知る。

 戦慄のノンストップ・サスペンス。(徳間書店 710円+税)




【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動