スポーツ時々放談
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規則をくぐり抜けることに悩むよりマラソンの精神をつなげ
男が女子トイレに入っていいのだろうか。ダメと書いてなければいいのか。緊急なら構わないのか――そんなことが頭をよぎった。関西最大の国際イベント「大阪国際女子マラソン」は延々と男子の助力を見せつける、さ…
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川内優輝をペースメーカーに…大阪国際女子マラソンの詭弁
箱根駅伝で優勝した駒大・大八木弘明監督が、「男だろう!」と檄を飛ばして抗議された。性差別に相当するとのこと。女子選手に「女だろう!」と檄を飛ばしてもダメだろうか……が、そんな単純な話でもない。 …
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箱根駅伝の混戦を生んだ「厚底シューズ、コロナ禍、五輪」
正月恒例の第97回箱根駅伝は、駒沢大学が最終10区の残り2キロで創価大を逆転、昨年11月の全日本大学駅伝に続いて、13年ぶりの総合優勝を手にした。アンカーによる大逆転は、順天堂大が駒大を抜いた200…
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日本のマラソンのテーマは黙々と技術を追究する気迫と気力
12月4日に開かれた陸上競技の日本選手権長距離種目は好記録続出だった。女子1万メートルで新谷仁美が18年ぶりに日本記録を更新(30分20秒44)し、驚いたのは男子1万メートルだ。 旭化成1年…
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生え抜き菅野のポスティングが意味する読売巨人軍の変節
日本シリーズはあっという間に終わり、博多の冬を賑わす相撲は東京で片が付き、この後の福岡国際マラソンも無観客。果たして有馬記念の怒号は聞けるのか……コロナ禍の寂しい年の暮れだ。 そんな中、巨人…
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バッハ会長と菅総理が確認した「東京五輪開催」の同音異義
IOCのトーマス・バッハ会長が来日し菅義偉総理とともに、延期されている東京オリンピックを来年7月に実施することを確認した。新型コロナウイルスの感染が、欧米はもとより国内でも拡大し、ワクチン開発も現在…
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錦織圭には高い「東京五輪」のハードル…カギは5月の全仏
錦織圭がATPツアー最終戦、パリ・マスターズを棄権して今シーズンを終了した。 右肘の手術による1年のブランクから再起をかけた年は新型コロナウイルスに振り回された。9月末の全仏オープンが最悪で…
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無策の陸連 エリートマラソンを消滅させるべきではない
箱根の予選会が終わり、11月1日には伊勢路をめぐる全日本大学駅伝が行われる。年末恒例の福岡国際マラソン、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝と無観客を呼び掛けて実施予定だ。「ファン待望の」だが、その前にロード…
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DeNA陸上部解散 実業団体制崩壊でプロ化の切磋琢磨は必然
瀬古利彦がエグゼクティブアドバイザー(EA)を務めるDeNA陸上部が解散した。箱根駅伝で活躍した東海大OBの鬼塚翔太、館沢亨次ら所属選手とは随時契約で活動を支援していくとのこと。陸上界では既に昨年、…
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全仏はクレーコート…錦織に懸念される心身のスタミナ不足
テニスの4大大会の第3弾、全仏オープンが27日に開幕する。毎年5月に行われる花のパリの風物詩も、新型ウイルス感染の影響でここまで日程がずれた。ハードコートの全米オープンが終わったのが9月13日。一転…
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大坂なおみの行動はスポーツの政治利用で五輪プロ化の帰結
新型コロナウイルスの感染拡大後、初めて開かれるメジャー大会として注目されたテニスの全米オープンは、ポストコロナに向けて新たな問題を持ち込んだようだ。大坂なおみが掲げたBLM(ブラック・ライブズ・マタ…
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大坂 好発進の背景は恋人と参加した「黒人差別抗議運動」
約半年ぶりに再開したテニスの世界ツアーで、大坂なおみが新境地をのぞかせた。現在進行中のウエスタン&サザンオープンは、男子はマスターズ、女子はプレミア5のビッグイベント。コロナ脱出を目指して、シンシナ…
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大坂なおみ「風船」の中で開幕する全米テニスでの期待度
3月から中断していたテニスツアーが動きだした。先週、女子が一足先にパレルモ(イタリア)でスタート。100%開催の保証はないが、今月末の全米を含めたハードコート2大会を経てヨーロッパ(クレーコート)に…
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箱根駅伝実現の秘策 東京外しと多摩川スタートで“密”解消
コロナの影響はまだ続きそうだ。10月11日に開催予定だった大学駅伝の第1弾、出雲全日本大学駅伝の中止が正式に決定。全日本大学駅伝(11月1日)、メインの箱根駅伝(来年1月2、3日)への影響は必至だ。…
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ランキング改正で現実味が…あるか錦織圭“棚ボタ”GS初制覇
始まったのか、まだなのか、スポーツの無観客試合は手応えもなくトキメキにはほど遠い。テニスも世界中で動き出してはいるものの、いまなお一寸先は闇のままである。 新型コロナウイルスの影響で3月から…
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ジョコビッチ陽性の衝撃 東京五輪可否を都知事選の争点に
テニス界はちゃぶ台をひっくり返したような騒ぎだ。世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチが新型コロナウイルス検査で陽性と判明。パンデミック後を模索するスポーツ界への衝撃は大きく、来年の東京五輪も影響を…
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全米OPテニスは東京五輪の“未来予想図” 可否判断の目安に
新型コロナの第2波を警戒しつつ、スポーツ各競技は再開に懸命だ。IOCは、とりあえず来年まで延期した東京オリンピックの可否を秋には決めたい意向だが、その判断の目安になるのが8月31日に開幕予定の全米オ…
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黒川氏賭博事件で思う…記者は麻雀しながらネタ拾わない
どうにも腑に落ちないことがある。黒川前検事長と新聞記者による賭け麻雀問題だ。 スポーツ紙の記者をしていた昔、日本体育協会の記者クラブには麻雀卓があって、いつもジャラジャラと賑やかだった。相撲…
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救済基金に異議 錦織や大坂にはない全豪準V選手のプロ意識
新型コロナウイルスの勢いもようやく衰えを見せ始めた。しかし、終息の流れはつかめぬままで全面停止のスポーツ界は戸惑いを隠せない。テニスの復興が最も遅れるだろう……英国のエース、アンディ・マリーはそう案…
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高校野球が抱える数々の矛盾…コロナ禍は抜本的改革の好機
新型コロナウイルスの影響で、全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まった。夏の風物詩、甲子園大会の開催も厳しそうだ。 ■仙台二中の快挙 甲子園の戦後の復活は1946年だった。エ…