スポーツ時々放談
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“ポスト錦織圭”の日本離れが始まった…楽天OPの寂しい顔ぶれ、囁かれる日本テニスの危機
「(錦織)圭は間違いなくアジア・ナンバーワンだ。素晴らしいリターン、後方からの意表を突く攻撃にいつも驚かされた。ロッカールームでも愛され、またプレーしたい選手だ」 楽天ジャパンオープンの開幕前…
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故障明けの錦織圭に「楽天オープン」から再出発の不安…33歳の無理は引退に直結する
テニスの全米オープンで、スペインの19歳、カルロス・アルカラスが優勝した。準優勝のキャスパー・ルードは全仏に続く決勝進出でノルウェー出身の23歳──勢力図の書き換えが着実に進み、アルカラスは史上最年…
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仙台育英 東北勢初の甲子園制覇の裏…武田利秋が導いた「ええべ根性」からの脱却と大谷効果
東北弁で「嫌だ」を「やんだ」と言う。「雨がやんだらお別れなのね」という流行歌に「雨が嫌ならお別れね」と謎の設定が錯綜した昔を思い出した──仙台育英が東北勢として初めて甲子園を制覇。試合後のインタビュ…
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大坂なおみ正念場…辣腕コーチとの契約終了は「愛想を尽かされた」ということ
盛り上がりに欠く女子テニスに追い打ちをかけるニュースが流れた。 セリーナ・ウィリアムズが今月末に始まる全米後の引退を示唆した。4大大会通算23勝、女王の座を319週も維持したカリスマは9月に…
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世界陸上でクラスター発生…「スポーツ産業国」である日本の驕りが希薄な危機感を生む
世界陸上選手権が終わった。競歩や女子やり投げの北口榛花の活躍はあったが、盛り上がりに欠けた。理由は日本チームのコロナ感染クラスターだ。 人気種目のマラソンでは鈴木健吾、一山麻緒、新谷仁美とい…
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ウィンブルドンを沸かせた“天才不良少年”キリオスと、“国境なき”リバキナが示した新時代
ウィンブルドンの男子決勝を見ながら、坂口安吾に「不良少年とキリスト」という作品があったことを思いだした。 理路整然と自己主張するジョコビッチに挑戦したのは、目つき鋭いニック・キリオス。世界4…
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それでもワクチンは打たない “鉄仮面”ジョコビッチの譲らぬ主張とブレない姿勢
ウィンブルドンが始まったところで、テニス誌「テニスマガジン」の完全休刊が発表された。 創刊から53年目。告知は「情報発信の主役が紙からデジタルに変化する時代」と説明する。新聞もそうだが、ネッ…
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錦織圭に「32歳の復活」の目 体力低下も技とセンスで観客魅了、課題は気力とサポート
錦織圭が、ユニクロとの所属契約発表で久々に姿を現した。所属は和式風習に過ぎないが、ユニクロの柳井正社長は根っからのテニス好きだからフェデラーや錦織を近くに置きたいのだ。 錦織は昨年のオリンピ…
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テニス選手がラケットを「虐待」する深層 全仏OP女子で客席の子供をかすめる“事件”
テニスの全仏オープンは男子8強でベテランのジョコビッチとナダルが激突し、一方で、19歳のカルロス・アルカラス(スペイン)とホルガ・ルネ(デンマーク)が準々決勝に勝ち進むカラフルな展開で佳境を迎えてい…
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聖地ウィンブルドンがロシアとベラルーシ選手の出場を禁止…ボイコットは起こるか
テニスの4大大会の第2戦、全仏オープンが始まっている(本戦は22日から)。それにしても時代の流れは実に激しい。 1月の全豪では、ナンバーワンのジョコビッチがワクチン接種を拒んだことから国外退…
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ウィリアムズ姉妹の父親を描いた映画「ドリームプラン」の面白さ 女子テニス低年齢化の一因も
映画を見た。邦題「ドリームプラン」の原題は「キング・リチャード」。女子テニスのスーパー姉妹、セレーナとビーナスの父親、リチャード・ウィリアムズの物語だ。 米国では昨秋の公開時から話題だったが…
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ウクライナ侵攻の中、IOCがパリ五輪日程発表 そして再び問われるバッハ会長の手腕
ロシアのウクライナ侵攻からひと月半、もはや第3次世界大戦に入っているのか。便利なはずのSNSの発達でどの情報にも疑心暗鬼が走り、本当のところが掴めない。 ■5月の全仏が直結 第2次世界…
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A・バーティが電撃引退 …テニス女王の「次の夢へ」が新たな冷戦模様に重く響く
女子テニスのアシュリー・バーティが電撃引退した。 2019年の全仏、昨年のウィンブルドンに続き、今年の全豪では地元選手として44年ぶりに優勝。現役ナンバーワンの引退は2008年のジュスティー…
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大坂なおみを泣かせたヤジ「ユー・リアリー・サック!」の“正体”
テニスと言えば「クワイエット・プリーズ(静粛に)」という主審の言葉を思い出す人は多いだろう。野球の打席でも集中力は大事だが、球場でそんなアナウンスはない。テニスはインパクトがすべて、そこを理解して欲…
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男子テニス世界ランク1位メドベージェフが看破した価値観の変化
テニス界が揺れている。1月の全豪オープンでは昨年の覇者ジョコビッチが反ワクチンを巡って国外退去となった。今週、ジョコビッチが361週続いた歴代最長の王座をロシアのダニール・メドベージェフに明け渡した…
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日本マラソン界に再生の道はあるのか…「上げ底記録主義」に突き進む陸連の大罪
日本のマラソンが、どんどんおかしくなっていく。 27日の大阪マラソンの正式名称は、「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会兼 ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ 兼…
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大坂なおみ世界ランク急降下…進歩の足固めには「負け味」を十分積むこと
ジョコビッチ騒動は取りあえず棚に上げ、テニスの全豪オープンは最終局面を迎えた。 男子はベテランのナダル、女子は地元のバーティの活躍で賑やかだが、昨年のチャンピオン、大坂なおみは3回戦でアマン…
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全豪OPついに開幕…政治まで絡んだ「ジョコビッチ事件」の真相はヤブの中
テニスの全豪オープンが始まる、ようだ。 ノバク・ジョコビッチの入国をめぐり敵意が火花を散らす異様な雰囲気だが、ポイントはチャンピオンの個性と南半球という舞台の特殊性だろう。 ジョコビ…
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ある代理人の死…駅伝ケニア留学生の生みの親の功罪を検証すべき
喪中の知らせが届くのはいつもの年末だが、今年は心なしかその数が多いようだ。箱根駅伝の解説者だった碓井哲雄さんが9月に亡くなったことは前に書いた。石井賢治さんが1月に亡くなっていたとは知らなかった。長…
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びわ湖に続き福岡国際マラソンにも幕…日本陸連の財源“標的”が大衆レースという愚
石原慎太郎は都知事時代にパンダ不要論を説いた。中国嫌いでも構わないが、パンダは戦中派のおばあちゃんと幼稚園の孫をつなぐコミュニケーションツールだ。一瞬でも世代を超え共に心ときめかす対象が多くないこと…