権藤博の「奔放主義」
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重要なのは「データより選手の感性」交流戦であってもそれは変わらない
交流戦が始まった。 日常的に手合わせをしているわけではないセ・パ対決、よりデータが重要になるーーというのはよく聞く話だが、果たしてそうだろうか。 私は、コーチや監督時代、相手チームの…
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中日・根尾をダメにする立浪監督の朝令暮改 私なら本格的に「投手」をやらせる
またか……という思いでいる。さる10日のヤクルト戦で一軍復帰した、中日の根尾昂(22)のことである。 プロ4年目を迎えた今季、根尾は外野手としてスタートした。決断したのは立浪和義監督で、就任…
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完全でもノーノーでも途中降板…味気ないかもしれないが、悪いことではない
当然のことながら、賛否があった。 17日の日本ハム戦で8回をパーフェクトに抑えていた佐々木朗希(20)を交代させた、ロッテ・井口資仁監督の決断である。2試合連続完全試合というとんでもない大快…
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中日投手陣ビジター防御率は4.50…“内弁慶”の原因はハッキリしている
立浪和義新監督(52)を迎えた中日がまずまずのスタートを切った。12試合を終えて6勝6敗。開幕ダッシュはするに越したことはないが、欲張る必要はない。無理はせず、前半戦は勝率5割をキープしていこうと戦…
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プロ野球開幕! アテにならない順位予想だが…「巨人優勝」私なりの根拠
プロ野球が開幕を迎えた。日刊スポーツでの私の順位予想は以下の通りだ。 ▼セ・リーグ 1位 巨人 2位 中日 3位 阪神 4位 ヤクルト 5位 広島 6位 DeNA ▼パ・リー…
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ヤクルトがオープン戦最下位…昨季日本一球団を苦しませる優勝の副反応
ヤクルトの高津臣吾監督(53)の気持ちが分かる。オープン戦8試合を終えて、白星1つの最下位。9日の楽天戦は高卒2年目捕手・内山壮真のソロ本塁打で、4度目のゼロ封負けを免れるのが精いっぱいだった。 …
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新型コロナ対策でNGばかり…気が重くなってきたキャンプ地巡り
ほとほと参った。 恒例のキャンプ取材。15日に名古屋から宮崎に入り、今は沖縄に滞在している。出発前にPCR検査を受け、宮崎でも沖縄でも検査、検査。各球団のキャンプ施設に入るためには、陰性証明…
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阪神・矢野監督の退任表明、選手たちの本音は恐らくこうだ
1998年に横浜(現DeNA)の監督に就任した私は、選手に「オレを『監督』と呼ぶな」と約束させた。「呼んだら罰金1000円!」と付け加えたのは冗談のつもりだったが、当時、“権藤流”の象徴例としてメデ…
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阪神の今季の問題はただひとつ 4番や開幕投手などどうでもいい
「競争」という言葉ほど便利なものはない。 2月からのキャンプを前に、首脳陣がそう言っておけば、なんとなく角が立たない。メディアも「横一線」とか「あるぞ若手の抜擢」「サプライズ起用も」などと、好…
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新庄監督の奇抜な言動の裏に「選手ファースト」 日本ハムは間違いなく変わる
この年末年始、日本ハムの新庄剛志監督(49)は人気タレントのようだった。テレビに出ては、あの奇抜な言動で耳目を集める。球界の中には、眉をひそめる向きもいたかもしれない。 【写真】この記事の関連…
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新庄、立浪、藤本新監督3人に贈る言葉…「監督ほどラクな商売はない」
今オフ、3人の新監督が誕生した。 型破りな抜擢で実現した日本ハムの新庄剛志監督(49)が球界の話題を独り占めにすれば、中日はドラゴンズファン待望の立浪和義監督(52)が就任。名古屋ではビッグ…
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阪神の絶対的守護神スアレスが退団…“葵の紋所”を失ったチームと矢野監督の不安
痛恨の流出になった。 阪神を退団することになったスアレス(30)である。今季42セーブを挙げて2年連続セ・リーグのセーブ王になった絶対的な守護神。“野球は抑え”が持論の私からすれば、これは痛…
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ヤクルト高津監督とオリ中嶋監督 日本Sを争う2人の共通点は「揺るぎない信念」だ
20日から日本シリーズが始まる。 ともにシーズンを制したヤクルトとオリックスとの対戦。下克上などなく、ペナントレースの重みを損なわずに済んだ。文字通り、今年の日本一を決めるのにふさわしいカー…
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三浦大輔DeNAに98年Vメンバーが続々集結 いっそ“史上最強助っ人”ローズも招聘したらどうだ
新聞各紙が、DeNAの人事を大きく報じている。就任1年目の今季、6年ぶりの最下位に終わった三浦大輔監督(47)を支えるべく、コーチ就任が決定した鈴木尚典(49)、斎藤隆(51)に加え、巨人を退団した…
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もし松坂大輔が横浜に入団していたら…チームの歴史も私の歴史も変わった
松坂大輔(41)が23年間のプロ野球選手生活に幕を下ろした。 私にも、彼とのたくさんの思い出がある。中でも、忘れられないのが、1998年11月20日のドラフトだ。 横浜ベイスターズの…
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ヤクルト高津監督の胆力は現役時代と変わらず 前年最下位から優勝目前
セ・リーグの首位に立つヤクルトを率いる高津臣吾監督(52)は、異質な抑え投手だった。 同時代に活躍した大魔神・佐々木主浩が150キロ超の剛速球と決め球のフォークで三振の山を築いたのとは対照的…
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阪神・矢野監督に告ぐ 佐藤輝明の才能を中途半端な起用で潰すことは許されない
19日にヤクルトの村上宗隆(21)が通算100本塁打を放った。21歳7カ月での到達は、あの清原和博がマークした21歳9カ月を抜く史上最年少記録。大したものだ。 彼の長所は、とにかくバットを振…
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巨人・菅野は「大胆さ」を取り戻せ 原監督と本人が悲観することに問題がある
巨人の菅野智之(31)が7日のDeNA戦で五回に一挙6点を失いKOされた。5四死球を与える内容に原監督は「正常ではない」と言ったが、ボール自体は本来の状態に戻った。 悲観することはなにもない…
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巨人の中田翔獲得を優勝争う阪神とヤクルトが脅威に感じていないと思う根拠
横浜(現DeNA)のコーチ、監督を務めた90年代後半、毎年のように大補強を繰り返す巨人に対して、チームには「負けてたまるか」という思いがあった。当時の球団社長で切れ者だった大堀隆さんですら「戦略も品…
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侍ジャパン選手に金メダル後遺症あるか? 大変なのは野手より投手
5戦全勝で金メダルを獲得した侍ジャパンで4番を張った広島の鈴木誠也(26)が、10日のソフトバンクとのエキシビションマッチで早くも試合に出た。本来は12日から一軍合流予定だったそうだが、「出ておきた…