権藤博の「奔放主義」
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小久保一軍ヘッドコーチ招聘にソフトバンクの強さを見た
前日本代表の小久保裕紀監督(49)が、来季から古巣ソフトバンクの一軍ヘッドコーチに就任することになった。 「僕が入って(チームの雰囲気が)ピリッとなればいい。ちょっと怖い存在でいたい。ダメなこ…
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DeNAの課題はバッテリー強化 三浦新監督こそうってつけだ
原巨人、恐るるに足らず――。 今回の日本シリーズを見て、セ・リーグの5球団も少しは目が覚めたかもしれない。今年のセのペナントレース。巨人が圧倒的な独走で制したとはいえ、その実力が抜きんでてい…
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球界の「低め信仰」はウソ 藤川のピッチングはそれを証明した
阪神の藤川球児(40)が引退した。「火の玉」と形容された全盛期のストレートには惚れ惚れとさせられたものだが、それだけで日米通算245セーブを挙げられたわけではない。速く、伸びるあの真っすぐの使い方が…
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私がラミレス監督を「これぞ、監督!」と評価し続けたワケ
最後まで、お見事! だった。 今季限りで退任することが決まった、DeNAのアレックス・ラミレス監督(46)のことだ。優勝の可能性が消滅したタイミングで発表され、会見でこう言った。 「僕…
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巨人独走許すセ5球団の不甲斐なさ CSは廃止せよと言う理由
もし、今年のセ・リーグにクライマックスシリーズ(CS)があったらと思うと、ゾッとする。 ソフトバンクとロッテが熾烈な優勝争いを繰り広げるパ・リーグとは対照的に、首位を独走する巨人と2位中日の…
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阪神藤浪の再生 不安材料は安易で芸がないベンチの鈍感さ
これが、きっかけのひとつにはなると思う。 2013年以来となる中継ぎマウンドに上がっている阪神の藤浪晋太郎(26)。9月29日の中日戦では3点リードの八回に登板し、プロ初のホールドを記録した…
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セは開幕守護神4人が剥奪 ストッパー受難はCS中止の重圧
抑え受難のシーズン、と言っていいだろう。 例えば、セ・リーグ。6月19日の開幕時にストッパーを務めていた阪神の藤川球児、広島のT・スコット、中日の岡田俊哉、DeNAの山崎康晃の4人が、不調か…
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オリックスはいっそのこと「月決め監督」にしたらどうか?
先月20日にオリックスの西村徳文監督(60)が辞任した。球団フロントから辞任を要請され、それを承諾するという珍妙な流れである。誰がどう見たって事実上の解任だが、フロントが辞任と言い張るのは、いかにも…
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12球団ワーストの37失策…阪神は試合前練習から巨人と大差
開幕前、スポーツ紙から依頼された恒例の順位予想で、阪神を2位とした。 今の野球は、七回以降の戦い方で決まる、というのが私の持論。勝ち試合の終盤をどうしのぐか。リリーフ陣に力のある投手が揃う阪…
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ともに6連勝 G菅野とE涌井に見るカーブの効用とその勇気
昭和の時代、「球種は真っすぐとカーブだけ」という投手が少なくなかった。400勝投手・金田正一さん、史上最高の左腕・江夏豊、怪物・江川卓が代表例だろう。彼らのカーブは、「伝家の宝刀」と言うのにふさわし…
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2試合12四死球と大荒れ それでも大谷の制球心配なしの根拠
エンゼルスの大谷翔平(26)が荒れている。 2試合に登板した紅白戦で打者計25人に対して、12四死球。なにしろ、トミー・ジョン手術を経て今季が2年ぶりの投手復帰となるだけに、その後遺症を含め…
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リリーフ投手苦難のシーズンをこう見る これが私の継投論
“生涯一投手コーチ”を自任する私が実践してきた投手起用の要諦を簡単にまとめると、次のようになる。 ①打たれる前に代える ②リリーフ投手の「イニングまたぎ」はしない ③打たれたリリー…
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パの変則日程に苦言 同チーム6連戦続きで連勝連敗が増える
19日に開幕を迎えたプロ野球だが、特にパ・リーグは前例のない変則日程になった。 コロナ禍による開幕延期の影響で過密日程になったのはセ・リーグも変わらないが、パは開幕2カード目からなんと同一球…
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野茂の言葉でハッとした…プロ野球は一軍枠拡大より縮小を
それを聞いて、野茂英雄の言葉を思い出した。 6月19日に開幕を迎えるプロ野球で、一軍枠の拡大が検討されているという件だ。 コロナ禍で調整や練習を制限された選手のシーズンでの体力消耗を…
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開幕ダッシュ優先の球団は負ける 120試合制で変わる戦い方
6月19日開幕で動きだした今季のプロ野球は、例年の143試合制を短縮して120試合程度で覇権を争うことになる。 そこで、「あとで挽回するという考え方はよくない。開幕から100%で」とさっそく…
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川上哲治さん生誕100年 ハッとさせられた名将の言葉
2013年に亡くなられた川上哲治さんがご存命なら、今年3月23日で100歳を迎えられるはずだった。4月8日に熊本で開催予定だった「生誕100年記念」の巨人―中日戦をはじめ、その偉業を振り返るさまざま…
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日本の“現役ドラフト”はいかにもみみっちい 40人枠を提案
延期が続く開幕のほかにも、気になっていることがある。早ければ今年7月にも実施されると聞いていた、「現役ドラフト」のことだ。 実現すれば、選手移籍が活性化し、出場機会に恵まれない選手を掘り起こ…
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難局は遊び心で 西武・山川らの捕手練習はナイスアイデア
どこも活動休止で、すっかりネタ枯れのスポーツ界。スポーツ紙をペラペラとめくっていたら、久々に手が止まった。自主練習中の西武の山川内野手、外崎内野手、川越外野手の3人が捕手練習を行ったという記事だ。 …
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巨人と日ハムは“選手放牧” 開幕延期で問われる球団の手腕
プロ野球の開幕が4月24日に決まった。 とはいえ、これもあくまで「そこを目指す」というものであって、コロナウイルスの感染状況によっては、再度の延期もあり得る状況だ。 当初は3月20日…
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メディアが取り上げる G菅野の投球フォーム改造は至極当然
巨人の菅野智之(30)が投球フォームの改造を施し、評論家諸氏がさまざまな解説をしている。 確かに、見た目は変わった。フォームの始動時に両手を右肩の方向に引き上げてから、左足を上げていく。ひね…