権藤博の「奔放主義」
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無責任で過剰な賛辞は大船渡・佐々木投手のためにならない
無責任なことを言いなさんな、という心境になる。夏の甲子園を前にしたこの時期になると、プロ注目の高校球児がスポーツマスコミを賑わせるのが常だ。やれ「20年にひとりの逸材」だ、やれ「○○2世の長距離砲」…
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巨人独走で大逆転劇も起こり得ない CSはもうやめるべき
巨人が独走状態に入った。リーグの貯金を独り占めにし、2位とのゲーム差は10。このまま逃げ切るとの見方が多いが、追われるものの苦しさというのはある。 横浜が38年ぶりのリーグ優勝、日本一を達成…
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球界のトップにもラグビー森重隆会長のような人材が欲しい
私にとっても、素晴らしい朗報だった。 日本開催のW杯開幕を9月20日に控える日本ラグビー協会の会長に元日本代表の森重隆氏(67)が就任した。実は、新日鉄釜石の全盛期にセンターとして活躍した彼…
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中日根尾が二軍で“ワースト”61三振 それでも感心する真意
そういえば……と、中日のドラフト1位新人・根尾昂(19=大阪桐蔭)のことが気になって、二軍での成績を見てみた。 20日現在、50試合に出場して打率.160、61三振。いずれも、ウエスタン・リ…
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初回で先発代えるラミレス監督の用兵に三浦コーチの心中は
内情は知らない。しかし、投手陣を預かる三浦大輔コーチ(45)の気持ちは察しがつく。 2日の試合で、DeNAのラミレス監督(44)が先発の浜口を1イニングで降板させた。初回に3失点。内野の失策…
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菅野の離脱はチームには痛手だが本人にはむしろプラス
巨人の菅野智之(29)が腰の違和感を訴えて一軍登録を抹消された。 絶対的エースの離脱はチームにとって痛手だろうが、本人にとってはむしろ、プラスに転じるとみている。ここまで、リーグトップタイの…
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小川監督率いるヤクルトで高卒2年目の村上が開花する必然
私が中日の投手コーチに復帰した2012年、最もやりにくかった敵将がヤクルトの小川淳司監督(61)だった。 とにかく我慢強い。ヤクルトの先発投手が試合序盤に失点を重ね、「向こうにはきつい展開に…
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与田監督の投手起用や継投には感心することが非常に多い
継投の基本は「打たれる前に代えること」である。そりゃそうだろう、と思われるかもしれないが、これが案外、簡単ではない。好投している投手は代えづらい。ベンチからすれば、「あと1人」「もう1イニング」と欲…
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新継投策「オープナー」は阪神藤浪にこそいいかもしれない
最初にやるなら彼だろうなと思っていた。 日本ハムの栗山英樹監督が2日の楽天戦で“オープナー”を採用。先発の加藤を1安打無失点のまま3イニングで交代させると、2番手のバーベイトも3回1失点でお…
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MLB日本開幕戦を見て30年以上前のオグリビーを思い出した
マリナーズとアスレチックスの日本開幕戦で、改めてメジャーリーガーたちのプライドを感じさせるシーンがあった。 5本の本塁打が飛び出した初戦。感心したのはスイングスピードの速さや打球の飛距離だけ…
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不調の阪神・藤浪は先発に固定せず中継ぎでの再生はどうか
■キャンプで彼と話したこと 阪神が沖縄で行っていたキャンプで、藤浪晋太郎(24)と話をした。 球団、ファンの多くがそうであるように、私も彼には大きな期待を寄せている。2017年のWBC…
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“バッティング体操”に終始するからこそ感じた巨人丸の凄み
先週、5球団がキャンプを張る宮崎を回ってきた。最も印象に残ったのは、巨人にFAで加入した丸佳浩(29)である。 とはいっても、特別に状態の良さが際立っているわけではない。打撃練習を見ても、打…
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中日・根尾には荒木ら2軍若手コーチの指導がプラスになる
プロ野球のキャンプが始まった。 今年も宮崎、沖縄へ取材に出掛けるが、今はまだ名古屋にいる。こちらのメディアではやはり、中日のドラフト1位・根尾昂(18=大阪桐蔭)の情報量が圧倒的だ。まだ実戦…
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対象拡大の「リクエスト制度」に疑問ありと改めて言いたい
早くもうんざりした気分になっている。 今季で導入2年目となるリクエスト制度の運用が見直され、リプレー検証の対象が拡大されることになったのだ。 アウト・セーフの判定のみが対象だった昨季…
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内海と長野を戦力外に…原“全権”監督の大ナタは理解できる
FAの人的補償で内海哲也(36)を西武に、長野久義(34)を広島に流出させた巨人が批判にさらされている。矛先は原辰徳監督(60)にも向いているようだ。3度目の登板となった今回、球団から編成面の権限も…
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巨人は抑えに外国人を物色中だが…私なら上原を指名する
先日、都内のホテルで開かれた巨人原辰徳監督(60)の「殿堂入りを祝う会」に出席した。球界関係者のみならず、安倍晋三首相ら政財界の大物が顔を揃えたパーティーの出席者は、実に560人。原辰徳の殿堂入りを…
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FA丸を筆頭に総額50億円大補強…巨人最大の問題はリリーフ
原監督が復帰した巨人が派手な補強を行っている。メディアの報道によれば、その総額は50億円規模とか。なにがなんでも球団ワーストとなる5年連続V逸は避けなければという必死さは伝わるが、広島からFAで獲得…
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SB柳田に評論家意見も 打者の大振りは決して“悪”ではない
ソフトバンクの柳田悠岐(30)が日米野球で存在感を見せている。柳田の持ち味といえば、フォロースルーでバットが自分の背中を叩くほどのフルスイング。そんな豪快な振りで今季も打率.352で首位打者、36本…
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日本シリーズ裏で敗者がキャンプ開始 大事なのは春より秋
日本シリーズの裏で、敗者たちの戦いが始まっている。新監督を迎えた巨人と阪神も秋季キャンプをスタート。どちらも、多くの試合を組んで実戦中心の内容になるそうだが、秋のキャンプはまさに「戦い」だ。長い指導…
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監督解任を「金本野球の継承」で隠す阪神のお偉い方に問う
何ともまあ、バカバカしい話ではないか。 二軍を率いていた矢野燿大の一軍監督昇格で決着した阪神の監督問題。 この人事を主導したとされる藤原オーナーが、盛んに「金本野球」の継承を口にして…