権藤博の「奔放主義」
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不調の阪神・藤浪は先発に固定せず中継ぎでの再生はどうか
■キャンプで彼と話したこと 阪神が沖縄で行っていたキャンプで、藤浪晋太郎(24)と話をした。 球団、ファンの多くがそうであるように、私も彼には大きな期待を寄せている。2017年のWBC…
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“バッティング体操”に終始するからこそ感じた巨人丸の凄み
先週、5球団がキャンプを張る宮崎を回ってきた。最も印象に残ったのは、巨人にFAで加入した丸佳浩(29)である。 とはいっても、特別に状態の良さが際立っているわけではない。打撃練習を見ても、打…
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中日・根尾には荒木ら2軍若手コーチの指導がプラスになる
プロ野球のキャンプが始まった。 今年も宮崎、沖縄へ取材に出掛けるが、今はまだ名古屋にいる。こちらのメディアではやはり、中日のドラフト1位・根尾昂(18=大阪桐蔭)の情報量が圧倒的だ。まだ実戦…
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対象拡大の「リクエスト制度」に疑問ありと改めて言いたい
早くもうんざりした気分になっている。 今季で導入2年目となるリクエスト制度の運用が見直され、リプレー検証の対象が拡大されることになったのだ。 アウト・セーフの判定のみが対象だった昨季…
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内海と長野を戦力外に…原“全権”監督の大ナタは理解できる
FAの人的補償で内海哲也(36)を西武に、長野久義(34)を広島に流出させた巨人が批判にさらされている。矛先は原辰徳監督(60)にも向いているようだ。3度目の登板となった今回、球団から編成面の権限も…
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巨人は抑えに外国人を物色中だが…私なら上原を指名する
先日、都内のホテルで開かれた巨人原辰徳監督(60)の「殿堂入りを祝う会」に出席した。球界関係者のみならず、安倍晋三首相ら政財界の大物が顔を揃えたパーティーの出席者は、実に560人。原辰徳の殿堂入りを…
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FA丸を筆頭に総額50億円大補強…巨人最大の問題はリリーフ
原監督が復帰した巨人が派手な補強を行っている。メディアの報道によれば、その総額は50億円規模とか。なにがなんでも球団ワーストとなる5年連続V逸は避けなければという必死さは伝わるが、広島からFAで獲得…
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SB柳田に評論家意見も 打者の大振りは決して“悪”ではない
ソフトバンクの柳田悠岐(30)が日米野球で存在感を見せている。柳田の持ち味といえば、フォロースルーでバットが自分の背中を叩くほどのフルスイング。そんな豪快な振りで今季も打率.352で首位打者、36本…
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日本シリーズ裏で敗者がキャンプ開始 大事なのは春より秋
日本シリーズの裏で、敗者たちの戦いが始まっている。新監督を迎えた巨人と阪神も秋季キャンプをスタート。どちらも、多くの試合を組んで実戦中心の内容になるそうだが、秋のキャンプはまさに「戦い」だ。長い指導…
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監督解任を「金本野球の継承」で隠す阪神のお偉い方に問う
何ともまあ、バカバカしい話ではないか。 二軍を率いていた矢野燿大の一軍監督昇格で決着した阪神の監督問題。 この人事を主導したとされる藤原オーナーが、盛んに「金本野球」の継承を口にして…
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希代の守護神 中日・岩瀬の引退に込み上げる怒りと悲しみ
ここ数年、中日の試合を見ていて、「なにやってんだ!」と思わず声を荒らげたくなることが、何度もあった。そんな時、私の視線の先にはいつも岩瀬仁紀(43)がいた。 いつものようにリリーフでマウンド…
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ベンチの焦りが選手に伝染 今季巨人のBクラス争いは必然
みっともない、としか言いようがない。 今年も広島に独走を許したセの5球団。ヤクルトを除く3位以下の球団は、借金を抱えたままCS進出争いを展開している。トップの広島に15ゲーム以上も離されてい…
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故障はフォームと無関係 大谷の肘を蝕む“火事場のバカ力”
残念だ。日本時間3日の大谷翔平(24)の復帰登板を喜んでいた直後、問題の右肘に新たな部分断裂が見つかった。医師と球団は、一度は回避した靱帯再建の「トミー・ジョン手術」を促しているというから心配だ。 …
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金足農・吉田の881球を「酷使」と簡単に否定はできない
あれは、2013年のことだった。知人を介して、米国人ジャーナリストから取材の依頼があった。その年春のセンバツ甲子園で、愛媛・済美高校の2年生右腕、安楽智大(現楽天)が772球を投げて物議を醸していた…
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CS導入から12年目…改めてペナントレースの価値を問いたい
広島が異常な戦いを続けている。普通、リードしていた試合をひっくり返されると、チームのムードは悪くなる。勝ち試合の終盤に投手が打たれようものなら、野手からはあからさまな不満がにじみ出る。投手はどんどん…
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ZOZO騒動で話題 「球団拡張問題」で希望より先に立つ不安
アパレル通販サイトで財を成す新進気鋭の経営者が表明した、プロ野球への参入希望が話題になっている。現時点では彼の希望が、既存球団の買収なのか、新規球団の立ち上げなのか、判然としていないが、後者であれば…
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昨季3勝から完全復活 ロッテ石川に“飄々淡々”が戻ってきた
改めて、「味のある男だなぁ」と感心した。 先月、交流戦で名古屋にやってきたロッテの石川歩(30)とグラウンドで会った。昨年のWBCで一緒に頂点を目指して戦った間柄だ。私の姿を認めて挨拶に来て…
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阪神・金本監督は現役時代と同じで一生懸命に過ぎる
プレーをするのは選手と割り切り、彼らをグラウンドに送り出したら、あとはじっと見守り、信じて我慢するのが監督の一番の仕事――これが私の持論だが、そういう物差しで見ると、阪神・金本知憲監督(50)の評価…
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故障が癒えても続く…大谷の“フォーク”という劇薬との闘い
イヤな予感が当たってしまった。 エンゼルスの大谷翔平(23)が、右肘靱帯の損傷で故障者リスト入り。とりあえず、血小板注射による保存療法で様子を見ることになったが、靱帯移植手術の可能性も否定で…
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制球難で片づけてはいけない 松坂の「四球を出す勇気」
らしい投球だった。30日のオリックスとの交流戦で6回1安打無失点の好投を見せた中日の松坂大輔(37)。 9三振を奪う一方で、初回に26球を費やすなど球数は114球に達した。ボールが先行する場…