羽川豊の視点 Weekly Watch
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改めて知ったオーガストの恐ろしさ…松の大木を根こそぎへし折る強風に心も折られる
この時季、鮮やかな新緑とアザレアがきれいなオーガスタは穏やかな天候の日ばかりではありません。昨年のマスターズは2日目の嵐で17番ティーイングエリア横の松の大木が3本、根こそぎ倒れ、今年は初日から風速…
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渋野日向子は復調の兆しをチラッと見せた 来週のシェブロン選手権は楽しみ
今季から「ストロークプレー」と「マッチプレー」を組み合わせた大会になった「Tモバイル・マッチプレー」には6人の日本選手が出場。4日目のマッチプレーに進めたのは勝みなみだけでした。勝は終盤に池に落とす…
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日本男子勢が海外で勝つことが特別でなくなった最大の要因
今年に入って3人目の初制覇です。欧州ツアーの「ヒーロー・インディアン・オープン」で、ツアー参戦1年目の中島啓太(23)が通算17アンダーで優勝。日本人の同ツアー優勝は、青木功さん、松山英樹(32)、…
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プロの「時短」が目的だが…距離測定器はゴルフが趣味のアマにこそ推奨する
日本勢9人が出場した米女子ツアーの朴セリ選手権。舞台となったパロスバーデスGC(米カリフォルニア州)はアップダウンが激しく、名物ホールは200ヤード超の13番パー3。実際には25ヤードの打ち下ろしで…
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鈴木愛の2週連続優勝で改めて分かったオフの過ごし方決める目標設定
シーズン序盤の戦い方は難しいものです。しかも、前週の女子プロ最終日は悪天候のため9ホールに短縮。降り続ける雨と寒さの中、プレーオフを制した鈴木愛が2週連続優勝で通算20勝を決めました。 鈴木…
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ピンポジションは試合展開を左右するだけではなく、プロの技術や心理戦の妙味などをファンに伝えられる
古江彩佳が3位で終えたブルーベイLPGA最終日。国内ツアーではあまり見られない位置にカップが切られていました。そもそも開催コースのグリーンは砲台が多く、起伏が激しい。ピンが立っているエリアに乗せるの…
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米女子ツアーで期待する日本人同士のV争いは対応力と修正力次第 まったく異なるアジアと米国の芝
国内外で話題が豊富な1週間でした。 海外では幡地隆寛がアジアとオーストラリアツアー共催によるニュージーランド・オープンに優勝しました。日本ツアーでは未勝利でしたが、188センチ、98キロの大…
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試行錯誤を重ねる渋野日向子は試合に出続けなければ「壁」を乗り越えることはできない
ファンが注目した渋野日向子の今季初戦「ホンダLPGAタイランド」は通算1オーバー69位。2日目に7バーディー、1ボギーの66で通算6アンダーの17位まで浮上するも3日目以降に大きく崩れてしまいました…
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松山英樹のマスターズが楽しみです!大逆転での米ツアー9勝目で苦しみから解放された
会心の笑みは久しぶりです。 松山英樹がジェネシス招待最終日(リビエラCC=7322ヤード・パー71)に6打差を大逆転。2年ぶりの優勝でツアー9勝目を挙げました。 それにしても圧巻のゴ…
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目標が明確になった星野陸也は「上昇気流」に乗れる…欧州ツアー、カタール・マスターズ優勝
「よく頑張った!」 星野陸也(27)の欧州ツアー、カタール・マスターズ優勝のニュースに思わず歓喜の声を上げました。日本勢では青木(功)さん、松山英樹、久常涼に続く4人目の快挙です。 昨…
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プロゴルファーは、専門コーチに教わっても自分だけの「感覚」は大事にして欲しい
プロ野球のキャンプが始まりました。公式戦は143試合。長いシーズンを乗り切るための体力づくりやスイング固めなど、各自が課題を持って毎日汗を流しています。 プロゴルファーのオフも同じです。沖縄…
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女子ゴルフ馬場咲希は米国にどっぷり浸かって「種まきと水やり」に徹してほしい
プロ1年目の馬場咲希(18)が米下部ツアー(エプソン・ツアー)にエントリーしました。2022年に全米女子アマに優勝したことで、昨年は海外メジャー4試合に出場。国内ツアーも推薦で6試合に参戦し、プロの…
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今季の注目は「海外で勝つ日本人プロは誰か」 優勝に近づくには「3つの条件」がある
米PGAツアー「ザ・アメリカンエクスプレス」は、20歳のアマチュア、ニック・ダンラップ(米国)が通算29アンダーで優勝。1991年のフィル・ミケルソン以来の快挙に驚かされましたが、ウッズと同じく全米…
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松山英樹が直面する「30歳の壁」 求められるのは“新しい松山”の構築
米PGAツアーは新たなシーズンが始まりました。第2戦のソニー・オープン・イン・ハワイの松山英樹(31)は、蝉川泰果(23)、久常涼(21)と並んで通算9アンダー30位でフィニッシュしました。 …
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高ポテンシャル選手ゴロゴロで今季は若手男子プロが大爆発の予感だが…注文がある
2002年に樹立されたマラソンの日本記録(2時間6分16秒)が破られたのは、16年後の2018年。ところがその7カ月後、その記録は同級生によってあっさり更新されました。 こんな話をしたのは、…
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今季のMVPはPGAツアー進出を決めた「久常涼」で文句なし 欧州予選会から夢の舞台へ
今年も国内のゴルフ界はいろいろなことがありました。プロ転向2年目で賞金王になった中島啓太(23)や、ツアー最終戦に勝った蝉川泰果(22)もツアーを盛り上げてくれましたが、私が独断で選ぶMVPを1人挙…
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西郷真央も来季は米国で“恩返し”…プロゴルファーにとってスポンサーは家族同様の「応援団」
男女国内ツアーはシーズンオフに入りました。 女子プロのスポンサーへの挨拶回りやプライベート情報がインターネットやインスタグラムで毎日のように発信されています。男子プロも所属先や契約しているス…
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ヒッコリー選手権に出て「飛ばないボール問題」を考えた 新たなゴルフの幕開けかも
12月8日から2日間、「PGAヒッコリーゴルフトーナメント」(千葉・太平洋C八千代C=5896ヤード・パー72)に参加しました。 出場条件はヒッコリー(クルミ科)の木でつくられたシャフトのク…
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星野陸也は早くも来年の全英切符ゲット 海外試合の経験値はメジャーでの成績に直結する
蝉川泰果(22)が日本シリーズで優勝。22歳326日での大会制覇は1981年の私(23歳363日)を抜き、史上最年少記録を更新しました。40年以上もかかったのが不思議ですが、蝉川や1打差の2位に終わ…
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2年連続女王・山下美夢有の強みとは? ティーショットの確実性、改めて示したゴルフの神髄
今季最終戦で2年連続の年間女王を決めた山下美夢有(22)の強みは曲げないことだ。150センチの身長は女子プロの中でも小柄。平均飛距離(238.26ヤード)のランクは53位でも、フェアウエー(FW)キ…