米女子ツアーで期待する日本人同士のV争いは対応力と修正力次第 まったく異なるアジアと米国の芝
国内外で話題が豊富な1週間でした。
海外では幡地隆寛がアジアとオーストラリアツアー共催によるニュージーランド・オープンに優勝しました。日本ツアーでは未勝利でしたが、188センチ、98キロの大型選手で国内屈指の飛ばし屋です。一昨年には米2部ツアーの予選会に挑戦。1次で敗退したものの自分の立ち位置を認識し、アプローチの技術も向上。日本オープンで優勝を争った昨季は賞金ランク18位でキャリアハイの成績を残しました。プロ10年目の初優勝をきっかけに、今年は飛躍の一年になるでしょう。
米女子ツアーのHSBC女子世界選手権(シンガポール)は古江彩佳が2打差の単独首位で最終日を迎え、スコアを崩して8位に終わりました。首位に1打差に迫った直後の15番(パー3)で第1打をバンカーのヘリに打ち込み目玉状態。このホールのボギーが悔やまれますが、2メートルのバーディーチャンスにつけた1番(パー4)か5番(パー5)を取っていれば、流れはまったく変わっていたでしょう。
古江とは対照的に、西村優菜と畑岡奈紗はスコアを伸ばし3位タイでフィニッシュ。同ツアーは今季、総勢9人の日本勢が参戦します。日本人同士の優勝争いを期待するファンも多いでしょうが、アジアと米国本土のコースは芝質がまったく異なります。今回のコースはバミューダ芝のグリーンで、フェアウエーとラフはコーライ芝(ゾイシア)。日本勢は違和感なくプレーできます。