プロの「時短」が目的だが…距離測定器はゴルフが趣味のアマにこそ推奨する
日本勢9人が出場した米女子ツアーの朴セリ選手権。舞台となったパロスバーデスGC(米カリフォルニア州)はアップダウンが激しく、名物ホールは200ヤード超の13番パー3。実際には25ヤードの打ち下ろしですが、見た目には、それが40ヤード以上にも感じられ、ピン位置や風向きなどにより、クラブ選択に迷う難所です。
こんな話をしたのは、プロの世界でも距離測定器(以下、測定器)の使用が徐々に解禁になってきたからです。ただし、測定器の使用が許可されている試合でも、高低差の計測は認められていません。
プロツアーで測定器の使用が認められたのは、スロープレー防止のためです。ピンまでの正確な距離が瞬時にわかれば、キャディーが歩測で距離をジャッジする時間がカットされ、プレー時間が短縮されるという考えは理解できます。ならば、「高低差の測定も良しとすれば、さらにプレー時間は早くなる」というのが私の持論です。
五輪競技でいえば、テニスは5セット制から3セット制になり、柔道やレスリングも試合時間が短縮されました。2016年のリオ大会で112年ぶりに復活したゴルフは「4日間競技で、1日の試合時間も長すぎる」という声があります。