改めて知ったオーガストの恐ろしさ…松の大木を根こそぎへし折る強風に心も折られる
この時季、鮮やかな新緑とアザレアがきれいなオーガスタは穏やかな天候の日ばかりではありません。昨年のマスターズは2日目の嵐で17番ティーイングエリア横の松の大木が3本、根こそぎ倒れ、今年は初日から風速10メートル以上の強風が吹き荒れました。
2月のジェネシス招待で2年ぶりに優勝した松山英樹は好調を維持し、準備万全で現地入り。2度目のマスターズ制覇へ向けて自分自身に期待していたはずです。その松山もオーガスタの強風にやられました。
このコースはテレビで見るより打ち下ろし、打ち上げなどのアップダウンが激しく、ホール脇にある高い松の木やクリークなどの影響もあって風向きが一定ではありません。
例えば、アーメンコーナーにある12番(パー3)や13番(パー5)は樹木に囲まれたグリーン上で風が巻いていたり、クリークが風の通り道になっている。普段でもボール位置とグリーン上では風向きや強さが違うため、10メートル以上の強風が吹けば打ち出す方向や落としどころに迷う。キャリーでグリーンを大きくオーバーしたり、逆に15ヤード以上もショートして「なぜだ?」という表情を見せる選手が何人もいました。