血管・血液を知る
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白血球と白血病<2>若い人の病気ではなく60歳以上が7割
白血病は、昨年2月、競泳女子の選手、池江璃花子さん(20)が発症し、大きな関心を集めました。入院治療は終了しましたが、一日も早い完治を祈りたいですね。 池江さんが18歳という若さで罹患した白…
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白血球と白血病<1>白血球の役割は3つに分かれている
個人競泳女子で、11種目の日本記録を持つ池江璃花子さんが昨年2月、「急性リンパ性白血病」と診断され、緊急入院しました。 10カ月間の入院治療を経て退院し、幸い、全快に向かっていると報じられて…
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二次性高血圧症はホルモンや睡眠の異常、遺伝、薬剤で起こる
国民病といわれる高血圧症は、生活習慣に限らず加齢や遺伝的要因、そして内科的病気も関わっていると考えられています。 国民の3分の1以上、50歳を過ぎると半分以上が高血圧症にかかっていると推定さ…
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高血圧の9割以上が本態性高血圧症 生活習慣と密接な関わり
厚労省の「国民健康・栄養調査報告」(2014年)によると、「高血圧症」は4300万人といわれています。日本の人口の約3人に1人が高血圧症にかかっている計算になるでしょうか。 また、17年の同…
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「頭に血が上る」とはどんな状態?血流と感情のメカニズム
電車の中などで、顔を真っ赤にしながら、突然怒り出す中高年を見かけることがあります。あるいはまた、若い人たちが会話の最中に、いきなり怒って暴言や暴力を振るってしまう。 こうした感情の急変を、「…
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10万人に約2人が発症「真性多血症」とは? どんな症状なの
医師の診断を得ていない「隠れ貧血」(主に鉄欠乏性貧血)の人口は、日本人女性の1割を占めるというデータ(国民栄養調査)があります。 貧血は一般的にみられるのに対し、比較的まれな病気が多血症です…
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血液と「貧血」<3>高齢者は食べても鉄欠乏性貧血を起こしやすい
貧血について、「二次性(症候性)貧血」についても、少し述べておきましょう。 何か他の病気が起因して生じる貧血を「二次性貧血」といいます。 主な原因として、各種がん、慢性感染症(結核、…
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血液と「貧血」<2>進行が遅いと極度の貧血でも症状表れず
前回、貧血が生じる要因は、大きく分けると①失血(大量に出血)②赤血球などの産生不足にあると述べました。産生不足にはさまざまな状態がありますが、鉄分の供給不足が原因となることが一般的です。 ①女…
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血液と「貧血」<1>65歳以上の日本人の10%が該当する
「顔色が少し青いけど、貧血気味じゃない?」 家族間で、こんな会話を交わしたことがあるでしょうか。 「貧血」は、血球数(血液に浮遊している赤血球、白血球、血小板)の減少や、とくに赤血球中の…
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“流血”時に大活躍する「血小板」の機能と役割とは?
刃物などを使い思わぬ出血をすることがあります。このとき血を止めるために登場するのが「血小板」です。 血小板は骨髄中の巨核球の細胞質が数千個にちぎれてできた細胞です。血液に細胞成分の重量比で約…
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白血球の2割~4割 病原体を攻撃する「リンパ球」の機能
血液の細胞成分である白血球の中に、病原体を攻撃・排除する「リンパ球」があります。 白血球の20~40%を占め、1個の大きさが6~15マイクロメートル(マイクロ=1000分1ミリ)のリンパ球の…
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「好中球」予備軍は血管壁付近や骨髄のプールで待機中
体の大小の血管を全部つなぎ合わせると約10万キロとなり、地球を2周半も巡る距離に匹敵します。血液はこの血管の中で1分以内に全身を巡って心臓まで帰ってきます。その中に「好中球」という優れた成分がありま…
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血液中の“警備員”好中球と有害物質の闘い 傷口の膿の正体
血液1マイクロリットル(1000分の1ミリリットル)中、だいたい4000~9000個が含有している「白血球」は、細菌やウイルスなど体内に侵入してきた有害物質を排除し、病気から私たちの体を守ってくれま…
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赤血球が基準値以下で貧血やめまいが…何を食べればいい?
普段、血液についてはあまり気にすることはありません。でも、私たちが鼻からちょうちんを出して熟睡している間も、不眠不休で働いているのです。 その働きぶりは万能で、酸素と栄養を体の隅々まで運ぶだ…
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毎日2000億個造られる赤血球の寿命は120日 最後はどうなる
私たちの赤い血液はどこで造られるのでしょうか。 生まれたときは、肝臓や脾臓で造られますが、だいたい胎生5カ月ごろになると、これらの血液を造る組織は順次萎縮してきます。 その後、出産す…
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血液とは何か<2>白血球は血中を24時間パトロールする警察官
「赤血球」に次いで、血液の約3%という「白血球」について説明しましょう。 体内に侵入してきた細菌、ウイルスなど有害物質を取り込み(貪食作用)、私たちの体を守る重要な働きをする成分が白血球です。…
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血液は血管のほころびを治し、外敵の侵入を防いで監視する
血液は体を潤す川の水のようなもので、その流れがなくなると体は干からび、病気になってしまいます。血液を知ることは健康を維持するための原点なのです。それではまず、血液メカニズムの基本をおさらいしておきま…
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冬に多い大動脈解離 60歳以上の男性は午前中の高血圧に注意
大動脈解離とは体の中心にある大動脈が裂けて剥がれてゆき、一度の発症で突然死することもある恐ろしい病気です。 ゴルフのプレー中に倒れて病院に運ばれたタレントの笑福亭笑瓶さんや異変を感じて半月後…
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インフルエンザで脳梗塞、心筋梗塞、認知症に…なぜ起こる?
インフルエンザの合併症といえば、肺炎をイメージしがちです。しかし、血管の病気を忘れてはいけません。 たとえば脳梗塞や脳出血です。昔からインフルエンザに感染するとなりやすい、といわれてきました…
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血液型による性格診断は根拠のない迷信なのか?
血液型による性格診断は定番の話題です。「血液型は何型ですか?」という会話をキッカケに初対面同士でも仲良くなることから、世代を超えて多くの場面で使われています。確かに「生真面目なA型」「気分屋のB型」…