著者のコラム一覧
東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

冬に多い大動脈解離 60歳以上の男性は午前中の高血圧に注意

公開日: 更新日:

 大動脈解離とは体の中心にある大動脈が裂けて剥がれてゆき、一度の発症で突然死することもある恐ろしい病気です。

 ゴルフのプレー中に倒れて病院に運ばれたタレントの笑福亭笑瓶さんや異変を感じて半月後に病院に運ばれた加藤茶さん(写真)はこの病気を発症しながらもなんとか生還できましたが、ミュージシャンの大滝詠一さんや作家の立松和平さんらは突然のお別れとなりました。

 大動脈は「外膜」「中膜」「内膜」の3層から成る体内で最も太い血管です。心臓に直接つながっており、酸素を多く含んだ動脈血を全身に送り出す働きがあります。大動脈解離は、中膜にできた傷や裂け目から血液が流れ込み、壁が裂けてゆく病気です。原因は、中膜の一部がもろくなっているためといわれますが、なぜそうなるのか、直接の原因は解明されていません。ただし、動脈硬化症を起こす高血圧症などの生活習慣病や加齢、ストレス、肥満が危険因子であることは間違いありません。私の知人でこの病気にかかった3人は、高脂血症の高齢女性、肥満と高血圧症の中年女性、ストレスの多い同級生でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ