宜保愛子 各界著名人を巻き込んでの霊視大騒動
大槻教授は「霊能力というものの存在が証明されたら、私は大学を退職するし、これまで私が書いた64冊の本も絶版にしますよ」と、退職願を手にテレビでの対決を迫った。
教授の挑戦には賛否さまざまな意見が巻き起こった。宜保とともにピラミッドを調査した吉村作治早大助教授(当時)はエジプトでの宜保の霊視に「ビックリした」と語り、「証明されなければインチキなのか?」と大槻教授の過激な発言には疑問を呈した。大島渚監督が「彼女の霊能力は認めています」と擁護する一方、大島と殴り合いのケンカをした野坂昭如は「単に変わったオバサン」と一蹴した。
ノストラダムス研究家の五島勉が宜保の霊能力にさまざまな疑問点を指摘したのに対し、霊界の宣伝マン・丹波哲郎は「宜保さんの霊視能力は本当に素晴らしい」と霊能力を肯定した。もっとも丹波は「彼女クラスの能力の持ち主は、私の主宰する“来世研究会”のなかにも何人も存在しているよ」とコメント。さらに「ペットが守護霊になることがある」と語る宜保に対し、「動物霊が守護霊になることはあり得ない」と反論した。
極め付きはデヴィ夫人で、「たわけたことを言ってお金を取っているなら詐欺ですよ」と噛みついた。さらに、著書の出版に携わり、宜保を育てた週刊誌が一転バッシング記事を連載するなど、マスコミの総攻撃に宜保は沈黙。95年のオウム真理教事件以降はオカルト番組の自粛ムードも広がって、宜保はマスコミから撤退した。