「さだまさし」でカラオケ世界王者 早大職員の底知れぬ実力
のど自慢大会は世界中で開かれているが、この大会のレベルの高さはケタ違いだ。フィンランドで23~24日にかけて行われた「カラオケ世界大会(KWC)2013」で、早大職員の田中照久さん(33)が男性部門で日本人として初優勝した。
「KWCは、フィンランドのリゾートホテル運営会社やカラオケ会社が主催。03年から毎年開かれており、日本代表の参加は昨年から。加盟する30以上の国と地域で予選が行われ、男女1人ずつ本戦に進む。過去には、荒川静香がトリノ五輪のエキシビションで使用した女性の曲(ユー・レイズ・ミー・アップ)を、男性が完璧に歌いこなしたりしていますから、かなりの歌唱力が問われます」(カラオケ業界関係者)
日本代表は、第一興商が自社のカラオケ機を使って選ぶ仕組み。今年は600万人のエントリーから絞り込まれた29人により、国内の決勝が行われた。この狭き門を突破した田中さんがフィンランドの決勝戦で熱唱したのが「たいせつなひと」(さだまさし)だ。
「ほとんどの代表が英語の曲を披露するため、日本人は完全にアウェー状態。でも、いざ田中さんが歌い始めると、フィンランドやスペイン、米国の応援団が曲のリズムに合わせて、国旗を振ったりして、言葉の壁を乗り越え、観客を味方につけました。森山直太朗バリの裏声が欧米人にも受けたのでしょう。スポンサーや各国の審査員も、感動していたのが印象的です」(現地リポーター)