施設育ち 立川明日香が感じた「明日ママ」騒動の過剰反応
生後まもなく乳児院へ預けられ、その後、児童養護施設へ入所。18歳まで同施設で育った埼玉県新座市の元・美人過ぎる市議の立川明日香さん(28)は、一連の騒動について「騒ぎ過ぎだ」と話す。
養護施設が舞台のドラマが放映されると知った時、うれしかったという。
「世の中の人に、施設を知ってもらうきっかけになるなあと。複雑で繊細なテーマではありますが、取り上げられることが誇らしくもありました。一部報道では、『明日ママ』を見て自傷行為に及んだ養護施設の子供がいたそうです。つらく悲しいこと。でも、関連団体や病院側が会見を開いたりしたことで騒ぎが大きくなり、子供たちを刺激してしまったように思えてなりません。過剰に反応し、結果的に子供たちを過保護にすることがいいのか。そうではないはずです。施設にいた当時の私は、両親に囲まれ、幸せそうに暮らす家族愛を全面に出したドラマやCMを見た時こそ、“自分は不幸な境遇なのだ”と、いたたまれなくなりました」
立川さんは現在、5歳の娘の育児に専念しているという。騒動に乗っかったひとりとして、売名行為かとヤユされる恐れもあるが……。
「私にそんな価値があるんですか? 自分でいうのもなんですが、ない。施設の子供に限った話ではなく、人の心に響くものは千差万別。そのことも実態として伝えたかった。それだけのこと」