薬物事件に詳しい弁護士が検証 ASKAの“言い分”の是非
■実は用意周到?
刑の重さを決める“反省の有無”。ASKAは覚醒剤の所持について「暴力団の関係者からアンナカと聞いてもらったもので、覚醒剤ではなくアンナカだと思っていた」と否認しながらも「暴力団関係者から」と入手ルートを明らかにしている。これはのちの裁判では有利に働く可能性があるという。
「入手ルートを明らかにするということは“反省している”と評価されるひとつの要素になるのです。薬物事件の被告は『見知らぬ人から買いました』『路上で声をかけられて誘われました』と言う人も多いようです。もちろん、本当に相手の素性を知らない場合もあります。ただ、今回のASKA容疑者のように、買った相手を明かしているのは反省を示すものとして有利になる可能性があります」(西川弁護士)
“反省の意思”が認められれば、初犯ゆえに刑自体は軽いかもしれない。が、常習性の高い末期症状。更生への道は長く、ファンを裏切った罪は重い。