受診中で「トクホ」や「機能性表示食品」を活用するなら医師や薬剤師に相談を
腸内の細菌叢を改善し、人に有益な作用をもたらす生きた微生物(有用菌)のことを「プロバイオティクス」といいます。
最近は、ヨーグルトなどでも整腸作用だけでなく、便通改善や免疫機能の維持、内臓脂肪や高血圧、尿酸値や睡眠の質など、さまざまな機能に関して表示されている「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」を見かけます。これらトクホも機能性表示食品も、どちらも科学的な根拠に基づいたデータと安全性試験をもとに機能の表示が許された食品なのですが、申請や届け出の流れや表示に違いがあります。
トクホは消費者庁が審査し、認可したものとなり、消費者庁許可のマークがパッケージに表示されています。一方、機能性表示食品は2015年にスタートした比較的新しい制度です。消費者庁への届け出は必要ですが認可は必要なく、事業者の責任において表示することが可能です。トクホのように審査に莫大な費用が発生せず、商品の開発から販売までのスピード面では事業者に優位性があり、大企業だけでなく中小企業にも道が開かれた制度といえます。機能性表示食品では、届け出詳細内容の情報公開が義務付けられていて、消費者庁ホームページで公開されており、誰でも閲覧することが可能です。