肉体派俳優・坂口憲二を苦しめる「股関節の激痛」の正体は?
医者の不養生でもあるまいが、連ドラ「医龍」シリーズに主演した俳優の坂口憲二(38)が股関節の激痛で、来月いっぱい休養するという。
何でも、半年ほど前に肩の痛みを訴え、その後は股関節が痛むように。2カ月ほど前から松葉杖生活だったそうだ。
坂口が股関節治療の権威がいる関東近郊の病院を受診したところ、右股関節に水がたまっていることが判明。半年~1年前のドラマ撮影中に右股関節をひねったのが原因で、軟骨損傷や関節唇損傷を起こしたのではないかとみられている。
どちらかといえば肉体派の坂口だが、俳優生命は大丈夫なのか。
「軟骨損傷や関節唇損傷は新体操やバレエなど、激しく股関節を動かすようなスポーツをしている人に起こりやすい。2つが同時に起こることもあります」と話すのは、江戸川病院整形外科の奥野祐次医師。
股関節は骨盤側にお碗のようなくぼみがある。そこに先端が球状の大腿骨頭が収まっている。
「軟骨はお碗の内側で、関節唇はお碗の縁と考えてください。スポーツや外傷でダメージが加わることで、軟骨損傷や関節唇損傷が起こります。また、もともとお碗が小さい人は、痛みが出やすい。股関節に水がたまっているのは、関節を包む関節包の内側にある滑膜に炎症が起こっているからでしょう。滑膜の炎症には、軟骨や関節唇の損傷が関係している可能性があります。これらはレントゲンでは分かりにくく、MRIを撮る必要があります」