夜な夜な若い女を…たけし“変質者役”で狙うはアカデミー賞?
ビートたけし(68)の主演映画「女が眠る時」の製作発表記者会見が11日、都内で行われた。たけしにとって監督作以外で主演するのは、04年公開の映画「血と骨」以来。会見には共演の西島秀俊(44)らが顔をそろえた。
メガホンをとったのは、たけし自らファンだと明かした香港出身のウェイン・ワン監督(66)。同監督にとってオールキャスト日本人で日本を舞台にした初の日本映画になる。
たけしは事務所の社長に「ちょっと出て」と言われて、軽い気持ちで快諾。ところが現場に入ったら、「西島君が主演のはずが、自分が主演で、しかも役が情けない変質者役だったことに驚いた」という。たけしの役は、夜な夜な若い女(忽那汐里)の寝姿をビデオカメラで撮影する初老の男。行為を覗き見した西島がストーカー行為にハマっていくという物語だ。
自身で監督する映画では一発本番OKで撮り進めていくたけしと違い、ワン監督は「OK、最高」と言いながら撮り直しを重ねるため、たけしは「監督のほめ言葉を信用できなくなった」と苦笑い。そのうえワン監督は「台本を変えるのが好き」と公言していて、現場で臨機応変に変更していくため、緊張の連続だったようだ。