ワイドショーまで殺到…又吉「芥川賞」受賞会見の“異様”ぶり
「今、誰も笑ってないですけど」
会場を見渡し、金屏風の前で苦笑いした「ピース」の又吉。普段立つ舞台とはあまりにも雰囲気が違ったのだろう。「嘘みたいな感じ。金屏風、似合ってますかねえ?」と顔をひきつらせていた。
処女作「火花」が「第153回芥川賞」を受賞し、例年の「芥川賞・直木賞」の受賞会見では考えられない数のマスコミが集結。テレビカメラ30台以上、200人以上の取材陣が会場に押し寄せた。ワイドショーと文芸関係者という対照的な“人種”が入り混じる異様な光景に、直木賞を受賞した東山彰良氏(46)も「芥川賞が注目されるついでに直木賞も注目していただけて、“まるもうけ”だと思います」と笑うしかなかった。
普段から人前に立って注目されるという意味で一番“場数”を踏んでいるはずの又吉だが、受賞者3人の中で一番ガチガチ。会見前の祝杯では「シャンパンに口をつけるだけのつもりが2杯いってもうた」という。会見で「芥川(龍之介)はおそらく僕みたいな髪形のやつは嫌いやと思う。ベートーベンのことを『天才ぶってる』と書いてあるのがあったし」と言うのが精いっぱいだった。