元K-1佐竹雅昭が語る 格闘人生4度の“死の淵”と引退後
格闘技ブームがピークに達するころには、佐竹さんの周囲はお金に群がる人間ばかりになっていたという。
「“お金を稼ぎたい”“有名になりたい”“女の子にモテたい”と思ってとにかく強くなりましたが、結果が伴わなくなると、次第にチヤホヤされなくなって。お金でつき合っている人間がみんなサーッと引いていきましたよ。正直、辛かったです。でも、すべては色んな雑念にとらわれた結果。自分のまいた種ですね」
■趣味のフィギュアコレクションは“億超え”
引退後の2008年には、礼節を重んじる人間活塾「平成武師道」を創設し、365日、一日一社長に会うことを目的とした「社長数珠つなぎ」を敢行。現在も月に1週間は京都に滞在し、経営者向けの勉強会のほか、社員研修や大企業の顧問を手がけている。
また、宗派の異なる西本願寺と東本願寺のお坊さんに「年に1回は顔を合わせる場を」と呼びかけ「無我の会」を立ち上げ。いまや天台宗や曹洞宗など多くの宗派を含む約140人の大規模な交流会に成長させた。