日本人の価値観を揺さぶる 厚切りジェイソンの「正論」
日本人は他人の目を気にする民族だといわれている。「みんなと同じでなければいけない」という同調圧力が暗黙のうちに共有されていて、誰もが他人にどう見られているかを意識しながら生きている。最近では、SNSなどのネットツールの発達により、相互監視の目がますます厳しくなっている。有名人が書き込んだ些細なひと言が、思わぬ反発を受けて「炎上」騒動に発展することも多い。
そんな日本人のあり方に疑問を投げかけ、大きな反響を巻き起こしているのがお笑い芸人の厚切りジェイソン(30)だ。彼はミシガン州出身の米国人。IT企業で役員を務めながら芸人としても大活躍である。
SNSで一般人からの質問や悩み相談に答えていたところ、それが話題になった。その内容をベースにまとめた著書「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」(ぴあ)は、彼らしい堂々とした主張に満ちている。
他人の目なんて気にする必要はない。やりたいことをやればいい。失敗を恐れるな。目標達成には小さい努力を続けていけばいい――厚切りジェイソンの主張はどれもまごうことなき正論だ。