日本人の価値観を揺さぶる 厚切りジェイソンの「正論」
これが人びとの胸を打つのは、彼が米国人だからというのも一因だろう。同じことを日本人の上司や同僚に言われても「それはそうなんだけど……」とグズグズと言い訳をしたくなってしまうのが普通だろう。米国という外の世界から、ビジネスマンとしても実績のある彼が言うからこそ、その言葉が多くの人に刺さるのだ。
最近でも熊本地震に関連して、芸能人のブログやツイッターでのたわいもない書き込みが不謹慎だと炎上したり、災害支援をすると公言する芸能人が「偽善者」呼ばわりされたり、日本社会における同調圧力の暴走はとどまるところを知らない。
閉塞感に包まれたムラ社会の仕組みを根底から変えられるのは、外圧しかない。ペリーが来航して日本が近代化したように、“現代の黒船”厚切りジェイソンも、日本人の価値観を揺さぶる「WHY?」を投げかけて、この社会に風穴を開けて欲しい。