ブレーク済み有村架純の起用に見るNHK朝ドラ“時代の変化”
これには、「『あまちゃん』以降、朝ドラ人気は上昇一途で、毎回のように高視聴率を更新する。NHKとしては『今の良い流れを止めてはいけない』という使命感と恐怖心が回を追うごとに増している。制作陣もプレッシャーを強く感じていて、起用する女優も“安パイ”な人選になってきたのでは」(テレビ関係者)という声も上がっている。
コラムニストのペリー荻野氏はこういう。
「有村の起用でNHKが狙っているとすれば『あまちゃん』のパロディーでは。『ひよっこ』は1964年の東京オリンピック前後から始まる物語で、80年代も舞台になる。有村は『あまちゃん』で小泉今日子の青年期を演じて“80年代顔”を定着させた。『ひよっこ』でもそのキャラをどこかで出して、あまちゃんファンをあっと言わせるつもりかもしれません。これは今までの朝ドラ視聴者を離さない作戦。NHKがどれだけ遊べるかですね。不安要素は朝ドラ女優の魅力である、初々しさや危なっかしさがないこと。新人の場合、演技が下手でも視聴者は親戚の子が出ている感覚で応援しますが、すでにキャリアのある有村には演技力を期待する。既視感が強いがゆえにサブの配役が大切。朝ドラは“セッション”なので、相手役の男性や弟や妹の役など、チームでどれだけ見せられるかが非常に重要です」
「朝ドラは若手女優の登竜門」という時代は終わったようだ。