ブルースシンガー大木トオルさん “セラピー犬”育成に尽力
1976年に単身渡米し、ニューヨークで黒人メンバーとトオル・オオキ・ブルースバンドを結成。全米ツアーを成功させ、黒人音楽の伝統的イベント「ミシシッピ・デルタ・ブルース・フェスティバル」に東洋人として初めて参加して“ミスター・イエロー・ブルース”と呼ばれたのが大木トオルさん(66)だ。今どうしているのか。
■捨て犬や被災犬の保護をライフワークに
「アメリカに永住権があり、現住所はニューヨークです。日本とアメリカの生活は半々くらいでしょうか。実は音楽活動はセーブして、力を入れてる活動がありましてね」
銀座にある「一般財団法人 国際セラピードッグ協会」で会った大木さん、穏やかな笑みを浮かべながらこう言った。部屋には経歴を示す国内外のミュージシャンとのコンサート写真に交じり、犬の絵や写真が多数飾られている。
「ご覧のように、セラピードッグの育成に力を傾けてるんです。最近、ようやく一般的に知られるようになりましたが、犬との触れ合いを通じて病気や高齢者の方の心と体を癒やすのがセラピードッグです」