東宝が最高益 新海誠監督は「君の名は。」でいくら稼いだ

公開日: 更新日:

「君の名は。」の公開前の見積もりは最終興収15億円。うち配給収入は50%の7.5億、残り半分で製作費4・5億、宣伝費3億といった具合になる。製作費には人件費が含まれ、「監督のギャラは製作費の5%程度が相場」(映画関係者)となれば、ざっと2000万円が監督料として支払われることに。

 もっとも、新海監督の場合は脚本と原作、絵コンテも手がけており、その分の上乗せがある。ただし、「今作の製作は、新海監督が所属する制作会社『コミックス・ウェーブ・フィルム』が担っている。ギャラは監督個人ではなく同社に支払われる形式をとっているのでは」(前出の配給会社関係者)。

■“うまみ”はグッズなどの2次利用

 そして、本当のうまみは劇場外での儲け。DVDやグッズ販売、テレビ放映などの2次利用(マルチユース)における収入だという。

「2次利用の報酬はほとんどが歩合制。ちなみに日本監督協会に所属している監督のビデオ販売の場合は、一律で定価の1.75%、レンタルは3.35%と定められている。新海氏は未所属だから当てはまらないだろうが、今回がメジャーデビューの“新人”だと考えれば、これらに近い割合になるでしょう」(前出の映画関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇