だが、SNSが全盛の時代において、名作であればツイッターなどを通じて、評判はドンドン拡散していく。芸能界の“事情”なんて関係ないのだ。映画批評家の前田有一氏はこう言う。
「今年は映画のプロモーションが大きく変わった1年だったと思います。『シン・ゴジラ』も『君の名は。』も、SNSを通じて評判が広がっていった。一方で、テレビや雑誌に出まくり大きな宣伝費を投入したにもかかわらず、大コケしたものもある。日本の映画界にとってはいいことだと思います。質が良くなければ、口コミも広がりませんから」
観客の目は正直である。