連載小説<3> 留学生クエットの日本語能力は最高レベル
「ただいま係の者がまいりますので、そちらでお待ちください」
受話器を置いた女性に言われ、クエットは近くにあるベンチに向かった。ベンチに座ると、物珍しさにあたりを見回した。来日して五年以上経つが、警察署の中に入るのは初めてだ。
平日の昼間だというのにまわりにはたくさんの人が…
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