「老化負債」伊藤裕著
「老化負債」伊藤裕著
老化を「仕方がないもの」と受け入れる時代は終わったという。多くの病気は、悪い生活習慣や生活環境によって生じる臓器の営みの不具合や誤作動が積み重なった結果、次第に臓器が損傷し機能しなくなったことで起こることが明らかになっている。
つまり、老化とは日々の生活で起こるひずみによって生じ、放置しておくとどんどん蓄積し、やがて大きな支障になるが、気を付けて努力すれば「返済」することもできる「負債」そのものだと著者は言う。その老化負債を返済することでいくつになっても若返りは可能なのだというのだ。
「酒に弱くなった」「夜中に目が覚める」などは、その老化負債の兆し。そんな老化負債の気づき方から、負債が増えないようにする方法、そしてどのように返済すればよいのかを説いた健康指南書。
(朝日新聞出版 957円)