野坂昭如の「黒の舟歌」は一人で暗い河をいく姿が浮かぶ

1970年代を振り返ると作家の野坂昭如が圧倒的な存在感を見せていた。「火垂るの墓」「エロ事師たち」などの名作を数多く持ち、さらに自ら焼跡闇市派と名のり、既成の良識に反抗してテレビの世界でも暴れていた。
そして、歌手として71年に「黒の舟唄」をヒットさせる。ロシア民謡調の…
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