大関琴桜が直面する「相撲あるある」の試練…カド番で1勝2敗、メンタル状態いよいよ心配
相撲に勝って取組で負けた──。
昨11日、大関琴桜(27)が手痛い2敗目を喫した。相手は難敵の阿炎。前半は優勢だったものの、相手のいなしで体勢を崩されたところを押し出された。これで1勝2敗。今場所がカド番の大関にとって、無視できない敗戦である。
「内容は悪くなかった。立ち合いの踏み込みも良かったし、阿炎の突っ張りにも下から手をあてがって対抗。相手の土俵である押し相撲で圧倒しながら、お互いの距離が空いたタイミングで、いなされてしまった」(若手親方)
初日の若元春戦は動きが硬く、黒星発進。2日目は文句なしの相撲で豪ノ山に完勝し、ようやく波に乗れるかと思いきや、再びつまずいた格好だ。
「内容=結果とならないのは、いわゆる『相撲あるある』。むしろ心配なのは気持ちの部分です。いくら内容が悪かろうが、星がついてくれば徐々に前向きになり、相撲にも積極性が出てくる。その逆もしかり。琴桜はカド番なので、なおさら内容より星が重要。悲観するな、と言う方が無理ですよ」(前出の親方)