12歳で母代役 サヘル・ローズ“織り子”ホロ苦デビュー秘話
イランに生まれ、幼くして孤児となり、養母・フローラさんとともに来日したのは8歳だった93年。女優でタレントのサヘル・ローズさん(31)はその後もフローラさんに女手一つで育てられた。
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この写真は12歳だった年(97年7月)に自宅そばで撮りました。何かムクれてるような表情でしょ? あまり機嫌が良くなかったんです。この日は学校を休み、百貨店で開催されたペルシャ絨毯展示即売会のアトラクション“織り子実演”を初めてやった記念日です。母が実演する予定だったのですが、たまたまダブルブッキングしてしまい、急きょ私が代役で行くことになったのです。
本来ならば断るべきなんでしょう。でも、実演の仕事は不安定で、いつも家計はピンチでしたから、お母さんはたとえ1回でも断りたくなかった。とはいっても、それまで経験はなく、わずか数日織り方を習っただけの一夜漬け。それに何より12歳では催事担当者が納得するはずはありません。それで、“大人のサヘル”を演出するために濃いめのメークをして、母と絨毯の解説やお客さまとの応対の仕方をロールプレーしたうえで会場へ向かったのです。