M-1優勝とろサーモンは苦節15年 お笑い芸人“極貧”の現実
■アルバイトやヒモで食いつなぎ……
そうやって努力して芸人を続けても、固定給や社会保険はまずないため、食べていくための金を稼がなければならない。
「ドラマや映画のエキストラといった芸能の仕事もありますが、飲食店でのアルバイトが大半だと思います。それでも、時間は限られますから、仕送りに頼ったり、お笑い好きの女性のヒモになったり。そうしながら借金地獄に陥ったり、なんとか芸人を続けながらも、食べるために共同経営者や出資者を見つけてラーメン屋や居酒屋を出店している中年芸人もいますね」(野島氏)
あるベテラン芸人は「寝ても起きてもネタを考えてます」と舞台裏で記者に打ち明け、額の汗をぬぐっていた。そうやって、運よく売れたとしても、一発屋で終わるケースがほとんどなのは言わずもがな。華やかなスポットライトの裏側は、かくも残酷なのである。