バブルもドン底も首相次第 鳩山クルオは人生“由起夫任せ”

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 引っ越して半年が過ぎての鳩山バブル。玄関先にテレビ局が手配したハイヤーが迎えに来るんですから、それまでとは大違い。近所の人もピカピカのハイヤーを見て「何事か」と外に出てくるし、顔見知りになった人には「頑張ってこいよ」って見送られる。まるでドヤ街から泪橋を渡る“あしたのジョー”みたいでした。

 とにかくバブル効果はデカかった。10月には付き人から独立し、月収は60万円に。でもそんな大金、持ったことがないから実感が湧かないんですよ。ただ、財布の中身を気にしないで外食できるようになったのは本当にうれしかったなあ。11月には子供が生まれ、CD「恋の永田町」も発売して我が世の春です。

 でも、バブルが終わるのは本当に早い。そもそも“ソックリさん”てだけで、話芸が上手でもない。すべては鳩山さんの人気次第、いわば風任せでした。それで年が明けて鳩山人気に陰りが出るや、仕事は急減。60万円が40万円に、その半分と収入が減って大ピンチです。

 しょうがないから、企業イベントのゲストに呼ばれひたすら謝罪するという意味不明のパフォーマンスで、1回数万円を稼ぎました。酔っぱらい相手だから、ビールを頭からかけられたり、気がついたらスーツのポケットにエビチリのエビが入れられていたり、散々です。それでも食うためには必死。恥も外聞もなく、なんでも引き受けていました。

 そんな悪あがきも10年6月8日に鳩山さんが辞任してジ・エンド。仕事はまったくなくなり、9月から別居して12月に離婚……。でも、短い間とはいえ「鳩山来留夫」でさまざまな恩恵を受けたから、本家には足を向けて眠れませんね。

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