「きみ棲み」で好演 幅を広げた向井理とマルチな桐谷健太
「向井さんは爽やかな好青年役が多い印象ですが、『きみ棲み』では、母親から整形を強いられ、母親不信に陥り、トラウマを抱えているという、これまでにない役柄でした。『神の舌~』で見せたコミカルな演技はパッとせず、がっかりしましたが、今回は特異な役柄を演じ切り、向井さんが本来持っている美しさがマッチしてよかった。起死回生とまではいきませんでしたが、幅が広がったと思います」
■ムロツヨシ含め3人とも「みずがめ座」
向井の“恋敵”を演じた桐谷についても、「まっとうな役も演じられるようになりましたね」と吉田氏がこう続ける。
「桐谷さんは決して二枚目というタイプではありませんが、(桐谷がブレークした)ドラマ『ROOKIES』(TBS系、08年放送)の時の元気なイメージとは対照的に、今回は人を育てる編集者という人格者の役をこなし切っていました。すっかり“マルチ俳優”ですね」
ドラマの中で桐谷が吉岡をフッた前回放送後には、ネット上で「それはないだろう」なんて激しいブーイングが起きたが、それも桐谷に演技力があることの裏返しだ。