サイバー社は憤慨…テレ朝セクハラ会見「入場規制」の忖度
財務省の福田淳一事務次官(58)のセクハラ問題は、テレビ朝日の対応にも批判が高まっている。
麻生太郎財務相の「(被害を受けた)本人が申し出てこなければ、どうしようもない」との傲慢発言を受け、先週の「報道ステーション」を通じて女性記者が被害を受けていたことを明らかにしたテレ朝だが、その直後の緊急会見では入場制限を行ったからだ。
テレ朝は「記者会見には当社の方から、日頃から当社の定例会見にご出席いただいているラジオ・テレビ記者会と、財務省の記者クラブである財政研究会の所属社にご案内をさせていただいた」と説明するが、週刊誌などの雑誌メディアやネットニュースはもちろん、女性記者の告発記事を掲載した週刊新潮までも会見に参加できなかったのだから、何のための会見なのかという批判も当然だろう。しかも、会見を自局で生中継することもしなかった。
この木で鼻をくくるような対応にカンカンなのがサイバーエージェントの藤田晋社長だという。
「サイバー社はテレ朝と組んでネットテレビ『Abema(アベマ)TV』を展開中。にもかかわらず、アベマで会見が流れることはなかった。一体、なんのために24時間のネットテレビを運営しているのかというわけです」(マスコミ関係者)
サイバー社はAbemaTVに大金をつぎ込んでいるのだから怒るのも当然。また、会見シャットアウトの理由が官邸や財務省を敵に回したくないがゆえの忖度だとしたら、組織自体が根腐れしている。