綾野剛「パンク侍」低空発進…客を置き去りで大コケ懸念
6月30日に公開となった映画「パンク侍、斬られて候」(石井岳龍監督、東映配給)の客入りがパッとしない。
「全国320館以上の大規模な上映ですが、初登場5位。オープニング2日間の興行収入は1億円に届かず、勢いがない。最終でも4億~5億円といったところでしょう」(映画興行関係者)
■豪華キャスト、大型セットは見応え十分だが…
主演の綾野剛(36)とヒロインの北川景子(31)を筆頭に、浅野忠信(44)、永瀬正敏(51)、東出昌大(30)、豊川悦司(56)などこれでもかと主役級のキャストを起用した豪華な時代劇エンタメムービー。綾野に至っては「番宣に積極的な俳優の筆頭格」(芸能ライター)という評判どおり、あらゆるメディアに出まくりPRに余念がなかったが、それでも伸び悩むのは「客」を選ぶシュールな内容にほかならない。
江戸時代を舞台に凄腕の放浪剣士が、激しい腹ダンスを繰り広げる宗教団体「腹ふり党」退治としてある藩に雇われ、サルたちを交えて壮絶な合戦を繰り広げるという奇想天外なストーリー。原作は町田康の同名異色時代小説で、宮藤官九郎が脚本を手がけた。いうなれば、醤油や味噌といった日本人が慣れ親しんだ味付けというより、ハバネロソースを利かせたツウ好みの刺激的な一本というわけだ。