48歳・仙道敦子「この世界の片隅に」で女優復帰の舞台裏
「老けたなあ、というのが第一印象でしたが、ブランクを全く感じさせない演技力はさすがでしたね。子役時代から培った基礎がそうさせるのか、彼女が演じる“あの時代に生きた港町のお母さん”がとても自然体に見えました」(コラムニストの桧山珠美氏)
15日に初回を迎えたTBS系日曜劇場「この世界の片隅に」に出演している仙道敦子(48)。劇場アニメ版が大ヒットロングラン上映となったのは記憶に新しいが、仙道は戦時中に広島・呉に嫁ぐ主人公(松本穂香)の母親役を演じている。23年ぶりの女優業復帰作となったが、カンの鈍りを感じさせないどころか、夫・緒形直人(50)と結婚し2男1女を育てた肝っ玉母ちゃんらしい、いい意味で所帯じみた演技を見せた。
今回の復帰に至った経緯は、休業前の最後の出演作となった「テキ屋の信ちゃん5」(TBS系)同様、同局の土井裕泰氏が演出を手がける作品だから、などと報じられている。
だが、“一介の主婦”の仙道にそもそもなぜ白羽の矢が立ったのかといえば――。
「『陸王』(2017年、同)で長男の緒形敦が俳優デビューしましたが、子育てが一段落した仙道さんは女優への復帰を見据え、実は別の作品のオーディションを受けたんです。ですが、そのオーディションは落ちたというんです。これはどうにかしなきゃと関係者らと次の手だてを模索していたところ、まだ企画段階だった『この世界――』の話が持ち上がり、仙道さんも“土井さんの作品だったらぜひ出たい”と強く興味を示したそうです」(芸能関係者)
90年代初期のTBS系ドラマを支えた“トレンディー女優”がまさかの不合格……。だが、そのおかげで女優魂に火が付いたか。9月の誕生日で40代ラストの年齢となる仙道。第2の女優人生はこれからだ。