水谷豊が3役の話題作にW主演 中山麻聖・石田法嗣を直撃
石田 映画「相棒」の劇場版でご一緒したことがありました。今回、撮影現場では、監督水谷豊として優しくてユニーク、何度も笑わせようとしてくれました。
中山 あるシーンが終わって「よかったよ」と言ってもらえたけど、その後に「背景が!」と言われて、ドキッとしました。
■「“沼”にハマった時、刑事役の岸部一徳さんに助けられた」(石田)
石田 取り調べのシーンの前のリハーサルで、水谷さんが「芝居をしている意識とは別の意識まで行ければ、心地よい芝居になるよ」というようなことをおっしゃっていたんですが、役者としてはそういう境地なんだ、僕にはまだ先が長いなと勉強になりました。
中山 僕は本作の中で水谷さん演じる時山光央と共演シーンがありません。でも、撮影現場には出番がなくてもいるようにしました。水谷さんとご一緒できる貴重な時間ですから。お芝居の呼吸や動きを見ていたかったんです。いろいろなシーンを拝見させていただいた中で、僕にとってもっとも鮮明なシーンがあります。水谷さんが娘が轢き逃げされた事件現場の地面をグッグッと押すシーン。それから水谷さんが立ち上がって地面を振り返るのですが、その時の表情は強烈なインパクトが残りました。