脱“日枝院政”なるか…低迷フジ遠藤新社長「令和」の一手
フジテレビの新社長に同社の専務取締役の遠藤龍之介氏(62)が就任することが明らかになった。6月末の株主総会で正式に就任予定。遠藤氏は「海と毒薬」「おバカさん」「わたしが・棄てた・女」「沈黙」などで知られる芥川賞作家の故遠藤周作氏の長男で、慶大卒業後、フジテレビ入社。編成部長、広報部長、広報局長を経て2010年に常務、13年に専務に就任した。
■広報部長時代はホリエモン対応
広報部長時代の05年にはライブドアの堀江貴文社長(当時)によるニッポン放送株買い占めとフジテレビの経営権奪取問題が勃発。その際には取材に殺到した報道陣に現場で対応。17年からは現在の宮内正喜社長(75)をナンバー2として支え、次期社長候補の最右翼といわれていた。
「制作畑ではなく、編成や広報などを長年担当。とにかく人当たりがよく、新聞社や出版社とのパイプは太い。普段は意地悪な記事が多い雑誌に対してもぞんざいな扱いはせずに対応するため、マスコミ関係者の間で悪く言う人はいませんね。大食漢で、よく会食も開いていますし。週刊誌に次期社長候補という記事が出た時は“自分で流したんじゃないか”と当時の日枝会長からちゃかされたとか。たぶん、本人だと思いますけど(笑い)」(フジ関係者)