“テレ朝”化したフジテレビ月9の成否を握る「朝顔」第2章
お盆休みが明け、連ドラ“夏の陣”はこれから後半戦へ。ほとんどすべてが小説、漫画、海外ドラマなどの“原作あり”という今期の連ドラの中で、「朝顔」は5話平均で12%台と前半トップで折り返している。
「初回視聴率は13%台。『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系木曜夜9時~)の14%台には及びませんでしたが、『朝顔』は第2話から安定して12%台をキープしてトップに。視聴率2ケタ確保も難しいというのがGP(ゴールデン・プライム)帯連ドラの現状にあって、ここ数年抜きんでていたのは、1話完結の事件もの+ヒューマンドラマに力を注いできたテレ朝ですが、その牙城を崩しました。月9が、“テレ朝化”などと言われながらもきちんと成果を出しているのは、やはり持てる底力でしょう」(テレビ誌ライター)
「朝顔」は19日から“第2章”に入るが、15%超えも期待されているという。つまり、月9のテレ朝化は正解ということか。前出の亀井徳明氏は「別にテレ朝化というわけではなく、今どきの視聴者に届くための努力の結果」と、こう続ける。
「1話完結ものは、リアルタイム視聴者にとって見やすく、今の世帯視聴率狙いに有利なのは確かです。今回の『朝顔』の“章立て”は、従来の視聴者を飽きさせず、新たな視聴者を呼び込む意味で、TBSが得意にしている手法。フジの“何でもやる”という姿勢が感じられます」