邦画界を勇気づける「おっさんずラブ」は興収12億円突破
「おっさんずラブ」が話題になっている。深夜ドラマが映画になるのがまず異例だが、8月31日と9月1日の動員ランキング(興行通信社調べ)では「劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~」は第3位。興収は累計で12億円を突破とのこと。大作とはいえないのにこの数字は立派だ。まだまだ伸びるだろう。
もともとは3年前の大晦日の深夜に単発でやったドラマ。去年、深夜帯でワンクールやったら「おっさんずラブ」というワードが独り歩きするようになり、今年は映画化されてヒットとなった。
「タイトルは知ってるけど、男同士の恋の話がなんでウケるの?」とおっさん世代は疑問に思っているようだが、支持者の多くは女性。10年前からOLなど多くの女性はBL(ボーイズラブ)のコミックスを読んでいる。「おっさんずラブ」みたいなドラマを待っていた層はいたのだ。
もちろん主役の田中圭(35)の人気やドラマ、映画のデキも成功の要因。この成功から今後はBLものに限らず、LGBTをテーマにしたドラマや映画は増えるだろう。