ワンス・アポン・ア・タイム・イン~から始まる2本の映画
ただ、間違いなくひとついえるのは、この原題で大作感が増幅されたことだろう。分かりにくさが、逆に壮大さを誇示できる題名に転換したのだ。逆転の発想である。
原題のままで公開された今回のレオーネ版は、新映像が追加されて2時間45分の上映となった。邦題の歴史をひもとくなんとも興味深い作品にして、中身は前代未聞の映像スタイルと硬軟併せ持つエンニオ・モリコーネの音楽が絶妙なコントラストをなす。大スクリーンでこそ、その魅力が満喫できる。