「シャーロック」にやきもき…フジ月9“全2ケタ”確保なるか
「リアルタイムで視聴する層への訴求を狙った過去3作品とは異質な作りですから、2ケタキープは善戦だと思います。むしろ視聴率に直結しない層を意識しているように感じる」(テレビコラムニストの亀井徳明氏)
確かにディーンと岩田剛典(30)の「ホームズ&ワトソン」には、原作ファンから〈軽すぎる〉〈違和感しかない〉と手厳しい意見がある一方、原作を意識しない層からは〈2人の空気感がいい〉〈イケメンバディーを見ているだけで幸せ〉なんて声も。ネット上では肯定的な意見が優勢だ。
「2人のやりとりの“お約束”もありながら、1話完結モノではフォーマットが安定しがちな“謎解きと人情のバランス”が各話ごとに違っていて、毎回新鮮に見られるのは、脚本の井上由美子氏のうまさ。今年前半、ネット上では〈月9のテレ朝化〉なんてささやかれましたが、そうは言わせないという気概も感じられますね。原作シリーズのキャラクターを巧みに引き出したり、細かな仕掛けもちりばめられていて、ハマる人にはハマる要素満載です」(亀井徳明氏)
ディーンが昨年主演した「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」(フジテレビ系)は、全話平均6%台ながら、作品自体の評価は高かった。