飯尾和樹にどぶろっく…全国区芸人を生んだケーブルテレビ
「第7世代」時代に突入したと言われるお笑い芸人の世界で、最近、注目を集めているのがお笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹(51)だろう。ずんぐりむっくりの体系に、古めかしい太い黒ぶちの眼鏡。お世辞にもイケメンとは言えない地味な風貌だが、低音の落ち着いた口調で語る軽妙なダジャレやネタに引き込まれるファンが増えているという。
最近ではCMで田中みな実の夫役などを務め、フジテレビ系の情報番組「ノンストップ!」でもレギュラーコーナーを持つなど引っ張りだこだが、そんな飯尾が出演していたケーブルテレビが密かな話題となっている。
東京・品川区約21万世帯のうち、約8割の世帯に放送を提供している「ケーブルテレビ品川」だ。ケーブルテレビは全国各地にみられるが、なぜ、同社が話題なのか。
「ずんは品川区在住ということで、2年ほど前、このケーブルテレビで『品活プロジェクトZ(ずん)』という番組のMCを務めていました。いわゆる区内の情報番組で、当時から飯尾さんは『面白くてつまらないダジャレおじさん』として小中学生に人気がありました。これだけなら、そうなのか、みたいな話で終わってしまうのですが、同社では今、『キングオブコント2019』で12代目のキングとなった芸人・どぶろっくの冠番組『どぶから龍』が放送されています。俳優でタレントの大泉洋が売れるきっかけとなったのは北海道テレビの深夜番組だったことは知られていますが、地方ローカル局であればともかく、ケーブルテレビで全国区のお笑い芸人がMCを務めているのは珍しい。そのため、ケーブルテレビ品川は、飯尾やどぶろっくなどの全国区タレントを生んだテレビとして話題となっているようです」(芸能記者)
昔も今も地道な活動が芸を磨き、ファンを魅了する原動力になるのだろう。