10月改編 フジ坂上忍は背水の陣、TBSは田村淳で化学反応
各局の情報番組やワイドショーの10月改編の情報が出始め、一部のMCの去就も明らかになってきた。
フジテレビの「バイキング」は、今月28日から「バイキングMORE」として放送時間を1時間拡大。3時間超の番組となる。メインMCの坂上忍(53)に加え、ベテランの伊藤利尋アナ(48)が進行役として加入。出演者がニュースを討論するスタイルは変わらないが、制作が従来のバラエティー班のスタッフから情報制作局のチームに代わるため、報道番組の要素も強まるという。
「スタッフへのパワハラ疑惑」が文春で報じられていた坂上だが、報道によれば、フジの報道局長は「パワハラに該当するようなものの認識はなかったと考えている」と回答。
しかし、決して安泰とはいえない事情をキー局関係者はこう話す。
「フジは火消しに躍起だが、疑惑はくすぶり続けている。新しいスタッフと問題が起こったり、視聴率が低迷したりすれば、それは坂上にとって即大きなリスクになる。安定感のある伊藤アナを入れたのは保険だと思いますが、坂上にとっては、むしろ“背水の陣”です」
拡大する「バイキング」と裏腹に、それに続く時間帯の「直撃LIVEグッディ!」は、番組開始から約5年半の歴史に幕を下ろす。メインMCだった俳優の高橋克実(59)と安藤優子(61)は画面から姿を消すことになる。本業が俳優の高橋はともかく、かつて同局の“報道の顔”だった安藤はついに地上波レギュラーゼロに。芸能文化評論家の肥留間正明氏はこう話す。
「視聴率が低迷していたのは、まるで報道番組のように“メインキャスター”安藤優子が前面に出すぎていたから。もう少し午後のワイドショーらしい柔らかさがあってもよかったと思う。同局の功労者で、夫もフジの子会社の社長である切りにくい安藤をついに切りましたね。一方の坂上忍は、政権寄りのフジテレビで、安倍政権に対しても忖度なしに切り込むスタイルは評価できた。最初はタレントばかりでワチャワチャした番組だったが、彼がゆっくり落ち着いて、かつ明快な話し方で番組を回していて、意外と分かりやすかったことが拡大につながったのだろう」