著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

学術会議の任命拒否理由を“シカト”…うさんくささまで継承

公開日: 更新日:

 やれやれだ。組長辞任のドサクサに継承盃していた地味顔ぞろいの“間に合わせ政府”。とりあえずはどうでもいいかと忘れていたら、あのオッサン首相とヘラヘラ顔の長官コンビ、途端に隠していたキナくさい牙を剥き、研ぎ始めたようだ。

日本学術会議」が新しく推薦していた学者6人を承認せずに除外し“シカト”をきめこんでいる問題だ。うさんくささまで継承してしまったのだ。

 どんなバカ政府にだろうが、重要政策を立てる際にはその科学的根拠や真理を提言してあげる集まりだ。人文・社会科学、生命科学、物理工学など全分野の科学者たち約87万人の中から、学術員が210人推薦されて選ばれて、国から別給料をもらって公務に参加をする。

 しかし、過去の政策に都合の悪いことを言ってきた、これからも提言しそうな、バカ政府にとって目障りな学者たちをその辺りの悪代官どもと夜な夜なチェックし、あのおっさん政府は人事介入をした。学者でもない我ら与太郎が怒っていてもむなしいが、この先、映画という人文科学も去勢されそうなら、油断ならないな。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議