著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

40歳は人生の折り返し…竹内結子さんとハワイロケの思い出

公開日: 更新日:

 まずは、お悔やみ申し上げます。もう21年前か、オアフ島でロケした映画「ビッグ・ショー!ハワイに唄えば」という、演歌歌手の室井滋と事務所社長の尾藤イサオのドサ回りコンビで描く「のど自慢」の続編で、ちょっとズレてる付き人役で抜擢したのが竹内結子ちゃん(当時まだ19歳だったか)で、お嬢さん顔の新人だった。

 常夏のハワイにまで来て、お嬢さんに怒鳴りつけるのは気が引けたが、テストが始まるや、彼女のせりふ回しは早過ぎて声もボソボソ。結局「なに言うてんのかさっぱり分かりまへん! 風呂ん中で屁ぇこいてるんか! しっかり言わんかい!」「違う! それだともっちゃりし過ぎ! 餅でも焼いてるんか! 結子ちゃんよ、加減して言いなよ」と現地の日系人エキストラ数百人に囲まれる中、立て続けにダメ出しをして追いこんだのだった(今だとパワハラで監督レッドカードか?)。

 脇からプロデューサーが「もう泣き出しますよ」と焦っていたが、どっこい、彼女は何食わぬ顔で自分を押し殺し、現場に臨んでいた。泣く余裕もないほど気が張りつめてんだろうが、とにかくガンバリ屋だった。ホノルルの現場が懐かしい限りだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  2. 2

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  2. 7

    志村けんさん急死から4年で関係者が激白…結婚を考えた40歳以上年下“最後の女性”の存在

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  4. 9

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  5. 10

    フジテレビ「Live News イット!」が大苦戦中…上垣皓太朗アナが切り札となるか