峯岸みなみは一度は逃げた場所に葛藤を吹っ切り戻ってきた
峯岸はAKB48最後の1期生。もともとAKBの「バラエティー担当」として活躍していた。変顔も躊躇なくやり、体も張ったし、テロップになる発言の研究もしたという。「頑張れば頑張るほど起こる笑いは、他に何も秀でていない私にとって麻薬のようなもの」で、バラエティー番組は「自分の存在意義を感じられる場所」だったという(朝日新聞社「かがみよかがみ」20年10月29日)。
峯岸は「いい景色をみんなと一緒に見れました。10代後半は毎日が楽しくて、人生ちょろいなって思ってました」(集英社「週プレNEWS」20年2月8日)と笑う。そんなときに起こったスキャンダル。その上、バラエティー番組に出ても「アイドルが芸人の真似事をするな」などと視聴者からの風当たりが強くなった。
それで空回りし炎上を繰り返し、いつしかバラエティーの仕事をセーブするようになった。“丸刈りネタ”でしか笑いを取れない自分にもイラ立っていた。けれど、ゆきぽよが丸刈りネタを振ってくれた瞬間、かつて思いっきりバラエティーを楽しんでいた自分に戻った。