著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

渡部建の失敗は「内面に抱える弱さ」を見せなかったこと

公開日: 更新日:

 アンジャッシュ渡部建と同じようにお手軽な逢瀬での不倫だったにもかかわらず、三遊亭円楽と原田龍二の場合、会見を「愛嬌」と「潔さ」でそれぞれ乗り切った。円楽は、同じ女性と会っているところを翌年にも撮られたが大きな騒動にはならず。原田も仕事への影響はそれほどなく、「全裸で反省」をコンセプトにしたカレンダーを発売し、むしろ話題になったほどだ。「二度と顔を見たくない」「不愉快」と嫌われた渡部は、どこをどう間違えたのか。

【写真】この記事の関連写真を見る(17枚)

 不倫など不祥事での謝罪会見が映し出してしまうのは、おそらく恥をかいた後に垣間見えてくる、その人の素の人間性だ。嘘偽りのない素の部分だからこそ、良い方へ転べば共感が生まれるが、悪い方へ行ってしまうと反感も呼んでしまう。

 まな板のコイとばかりに思い切って開き直ったことが功を奏し、垣間見えた素の人間性がポジティブに評価された円楽や原田に対して、渡部は小ざかしい下手なあがきをしていると受け止められてしまった。あがきが「笑いだけじゃない、インテリでもあるイケてるオレ」のイメージを捨てられないからだと悪く取られ、どこまでも上から目線のイヤミな男なのだという印象を持たれた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  2. 2

    キャバクラ通い朝乃山 厳罰招いたウソと大関復帰の可能性

  3. 3

    蒔田彩珠は“この役なら変われる”と奮起して「富永蒼」役をゲット

  4. 4

    渋野日向子は大丈夫?「国内大会で予選落ち→米ツアーで不振」の“負のループ”にファンやきもき

  5. 5

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  1. 6

    橋本環奈vs麻生久美子 NHK朝ドラ「おむすび」で娘と母だった2人が4月期ドラマは主役で“対決”

  2. 7

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 8

    公共施設へのスターバックス出店に相次ぐ疑問…愛知県津島市では激安賃料への批判も

  4. 9

    自主申告「7球団14人」の信憑性…《実は結構、お手軽な調査でした》と関係者

  5. 10

    石破首相のトンデモ持論「退職金増税」に自民議員真っ青…国会で課税見直し“明言”、参院選の争点化待ったなし